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BLEタグとIoTネットワークでオフィスで働く人と環境を見える化――、SCSKが新サービスを提供

 SCSK株式会社は25日、BLE(Bluetooth Low Energy)タグとIoTネットワークを用いて“働き方の見える化”を支援するサービス「CollaboView(コラボビュー)」を発表した。5月29日よりサービスの提供を開始する。

 CollaboViewは、BLEタグと独自のIoTネットワークを利用してオフィスの人・モノの位置情報を収集し、オフィスで働く人と環境を見える化するサービス。具体的には、探したい相手がどこに居るかをフロアマップで確認し、予定と照らし合わせて電話・メール・チャットで連絡する機能や、相手が席に戻ったことをメールで受信する機能などを提供する。またモノにタグを付け、Microsoft 365と連携させることで、移動・持ち出し管理などにも利用できるという。

 またチームマネージャー向けの機能として、サテライトオフィスやリモートワークで働いているメンバーの状況を確認できるよう支援する。例えば、社員の入退室時間を自動的に記録し、勤怠状況を簡単に把握できるよう支援するほか、社員同士のコミュニケーションやミーティングの頻度から部署間のつながりを見える化し、勘に頼らない組織運営をサポートするとした。

 経営者・オフィス管理者向けには、フリーアドレス席や会議室、オフィスのエリアごとの利用状況などを分析し、レイアウト改善に活用する機能や、会議室の利用実績を把握・分析する機能を搭載。さらに、環境センサーを設置して温度・湿度・騒音・照度・気積(きせき)などのデータを収集・分析し、安全保安基準をクリアしているか把握するとともに、従業員が働きやすい環境づくりを支援することも可能としている。

 なお、これらの機能を管理するサーバーはクラウドサービスとして提供され、場所を選ばずに多拠点でも利用可能。ネットワーク設定も不要なため、タグと中継器が届いたその日からデータ収集を開始できるとのことだ。

 価格は、200タグの場合で、基本プランが月額38万5000円(税別)から。

 今後は、人事系システムとシームレスに連携することで、社員の働き方をサポートするほか、ほかの製品・サービスとのコラボレーションなども行っていく予定。