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ヤマハのVPNクライアントソフト、インターネットブレイクアウトに対応し快適なテレワーク利用を支援

同時接続ライセンス版がRTX830に対応

 ヤマハ株式会社は18日、VPNクライアント「YMS-VPN8シリーズ」の機能を強化すると発表した。これにより、導入が加速しているテレワーク環境での課題解決を支援するという。

 YMS-VPN8シリーズは、ヤマハの提供するVPNルータやファイアウォールとWindows PCをL2TP/IPsecで通信できるようにするVPNクライアントソフトウェア。ライセンスがPCに付与されるソフトウェアライセンス版と、ライセンスがルータに付与され、接続するPCの同時接続数で制限を行う同時接続ライセンス版が提供されている。

 今回の強化では、社内向け通信以外を直接インターネットへブレイクアウト可能にする「経路制御機能」を追加した。これにより、テレワーク環境からセンター側へのトラフィックを削減し、リモートアクセスの遅延軽減を図るという。

 また、社外からのアクセスをより安全に行うため、新たな「認証方式」を追加することでRADIUSサーバーによるユーザー認証に対応。さらにセキュアなリモートアクセス環境の構築を可能にするとのこと。

経路制御機能

 このほか今回は、テレワーク需要に対応するため、同時接続ライセンス版の対応ルータとして、従来対応してきた製品よりも安価なVPNルータ「RTX830」を追加した。

 なお、「YMS-VPN8-CP50(同時接続数50)」「YMS-VPN8-CP100(同100)」でもRTX830を利用可能だが、RTX830のVPN対地数は20までとなっており、それを超えて使用することはできない。また、RTX830で同時接続ライセンス版を利用するためには、最新ファームウェアへのアップデートが必要となる。

同時接続ライセンス版の設定画面