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アズジェント、クライアント端末のOS分離ソリューション「Hysolate」を販売

 株式会社アズジェントは13日、イスラエルのHysolateとディストリビュータ契約を締結し、クライアント端末のOS分離ソリューション「Hysolate」の販売を開始すると発表した。

 Hysolateは、複数のWindowsやLinuxなどのOSを稼働させることが可能な、クライアント端末向けハイパーバイザー。テレワークに利用する端末などで、社内ネットワークに接続する環境用の内部OSと、ウェブやメール、ウェブ会議などインターネット接続による脆弱性が懸念される環境用の外部OSを分けることで、ネットワーク分離を実施できる。

 これにより、外部OSにマルウェアが侵入しても、OSごとに完全分離しているため、内部OSを経由した社内ネットワークへの侵害を防ぐことができる。また、外部OSを定期的にリフレッシュすることで、万が一侵害されてもクリーンな状態を保つことができる。

 内部OSからインターネットにアクセスしようとした際には、自動的に外部OSのアプリケーションにリダイレクトされるため、画面を切り替えることによる作業の煩雑さや操作ミスを防げる。さらに、クライアント端末のハードウェアリソースで処理が完結するため、サーバーに負荷のかかるVDIと比べて、接続負荷や遅延もなく快適に使用できるとしている。

 各クライアント端末のポリシー管理はマネジメントサーバーで行い、端末ごとにアクセスポリシーの設定も可能。ポリシーはマネジメントサーバーから定期的に配信されるため、オフラインでも状態が維持される。

 Hysolateの価格はオープン。参考価格は、1端末あたり3万7000円(税別、1000ユーザーの場合)から。販売開始は5月18日の予定。アズジェントでは、初年度5億円の販売を目指す。