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サイバートラスト、IoT機器専用の保険を組み込んだ「セキュアIoTプラットフォーム」を提供

 サイバートラスト株式会社は9日、IoT機器の製造から廃棄までセキュアなライフサイクル管理を実現する「セキュア IoT プラットフォーム(以下、SIOTP)」に、セキュアなハードウェアで保護された信頼の起点(RoT:Root of Trust)を実装したIoT機器専用の保険を組み込み、2020年夏から提供すると発表した。

 SIOTPは、IoT機器の固有情報と国際基準の電子証明書を組み合わせた機器認証により、機器の本物性を担保するトラストサービス。PKI(公開鍵暗号基盤)による機器認証によってデータの改ざんやなりすましを防ぎ、セキュアなソフトウェアアップデートを提供することで、IoT機器の製造から設置・運用、廃棄までライフサイクルを通して安心・安全な管理を行えるようにする。

 新たにSIOTPに組み込む保険は、東京海上日動火災保険株式会社がSIOTP専用に提供するサイバーリスク保険で、IoT機器搭載のICチップのセキュリティ事故に起因する事故に対して補償を行う。サイバートラストが保険契約者、SIOTPをプロビジョニング済みのIoT機器利用者である法人が被保険者となり、追加費用不要で自動的に保険の対象となる。

 サイバートラストでは、従来、IoT機器個別に保険を付帯することは困難だったが、国際標準に準拠した技術および運用による安全性の維持が評価され、SIOTP対応のセキュアエレメントとSIOTPサービスを組み合わせた運用機器に対して、IoT保険を付帯することが可能になったと説明。SIOTPに専用の保険を組み込むことで、IoT機器メーカーが抱えるセキュリティ事故に対するリスクを補償し、安心・安全にIoT機器の開発・提供に努められるよう支援するとともに、IoT全体のサイバーセキュリティ対策の強化と安全性と信頼の担保を実現するとしている。