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日立ソリューションズ、イーサリアムのブロックチェーン基盤「PegaSys Plus」を販売
2020年3月30日 14:13
株式会社日立ソリューションズは30日、スイスのConsenSys(以下、コンセンシス)が提供する企業向けイーサリアム(Ethereu)のブロックチェーン基盤「PegaSys Plus」について、国内初の販売代理店契約を締結し、4月1日から販売開始すると発表した。価格は個別見積もり。
日立ソリューションズとコンセンシス社は協業し、PegaSys Plusを活用した分散型アプリケーション開発環境の導入から構築、運用、教育までをトータルにサポートするソリューションを提供していくとしている。
PegaSys Plusは、分散型アプリケーションの構築環境を提供するイーサリアムブロックチェーンプラットフォーム。Javaで作られたイーサリアムクライアントHyperledger Besuに基づいて構築され、パブリックとプライベートブロックチェーンネットワークの両方に対応。本番環境でクライアントをより適切に管理できるように設計され、セキュリティ構成、イベントストリーミング、高度な監視などの追加のエンタープライズ機能を提供する。
ブロックチェーンの内部データベースを暗号化することで保存中のデータを保護し、暗号化キーはキーストアまたはボールト(Hashicorp Vaultなど)に安全に保持される。これにより、攻撃者が改ざんを試みた場合、たとえデータにアクセスできたとしても、暗号で保護されているため読みとることができない。
また、ネットワークの通信状況をリアルタイムに把握でき、取り引きの信頼性の確保が可能。リアルタイムでメトリックを監視および測定して、ネットワーク内の検証ノードの状態を表示するとともに、ノードがブロックを最後に生成したときやパフォーマンスの低下などのメトリックを測定することで、リアルタイムに状況を把握し、ビジネスに影響を与える前に問題を解決できる。
ネットワークに到着したトランザクションがブロックに含まれた時またはドロップした時など、ブロックチェーンでイベントが発生するとリアルタイムで追跡し、チームメンバーに特定のイベントを通知する。ストリーミングプラットフォームを使用して、WebSocketベースのイベントを監視し、スケーラブルで信頼性の高いイベントトラッキングを可能にする。
日立ソリューションズでは、PegaSys Plusを活用することで、ブロックチェーンのメリットを生かした取引基盤を構築できると説明。この基盤上では、デジタル資産(使用権があるデジタル化されたデータ)の取引や、金融商品のデジタル化、ポイントや電子クーポン、サプライチェーンマネージメント、所有権や履歴、または原本証明など、さまざまな分野での取引に関する業務を効率化できるとしている。