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日立ソリューションズ東日本、機械学習を活用したテキスト要約システム「CoreExplorer/TS」を提供開始

 株式会社日立ソリューションズ東日本は4日、機械学習を活用して発話の重要文をスコア化することで、任意の要約率で音声テキストの要約文を作成できるテキスト要約システム「CoreExplorer/TS」の提供を開始した。

 CoreExplorer/TSは、抽出型要約技術により要約文を作成するテキスト要約サービス。音声テキストデータに含まれる言いよどみや定型的な不要文を削除するとともに、機械学習の技術により既存のFAQや過去の問い合わせ、マニュアルなど業務に関わる情報を取り込むことで重要文を判断・抽出し、要約文を作成する。

 要約を実行するために、教師なしの機械学習を採用することで、これまで工数がかかっていた学習作業を大幅に削減することが可能となった。教師あり学習では膨大な重要文の正解文章を教師データとして学習させる必要があったが、要約対象となる文章に関わるマニュアルや過去のFAQ、CRMの情報などを読み込ませることで、自動で重要文を判断し、要約が可能になった。

 要約に関わる各機能は、マイクロサービス化したAPIで提供。自社のシステムに組み込むことや、他社製品との連携、バッチ処理など、自由な利用方法が可能となる。

 また、機械学習によるアウトプットは、利用するデータ・パラメーターによって精度が大きく変わるため、データ・パラメーターの管理が煩雑化するという問題があるが、製品ではアウトプットした結果がどのデータ・パラメーターを元に作成されたものかを管理することで、アウトプットに対する信頼性を確保する。

 日立ソリューションズ東日本では、20年にわたってテキストマイニングツール「CoreExplorer」を提供しており、テキストマイニングツールに加えてテキスト要約システムを提供することで、顧客の業務改善、運用コスト削減に貢献していくと説明。CoreExplorer/TSについては、今後3年間で周辺SIを含み5億円の販売を見込む。