ニュース

IDC Japan、AI活用の取り組みに関する成熟度調査を実施 国内ユーザー企業を対象に

 IDC Japan株式会社は3日、国内ユーザー企業を対象とした、AI活用の取り組みに関する成熟度調査の結果を発表した。

 同社では、国内の従業員数500人以上のユーザー企業で、AIシステムを保有し、AI導入の方針決定に影響力のある回答者を対象とした調査を、2019年11月に実施。企業AI活用の取り組みに関する成熟度ステージを、定量的に評価・分析した。

 具体的なAIの成熟度については、

・ステージ1:個人依存(Ad Hoc)
・ステージ2:限定的導入(Opportunistic)
・ステージ3:標準基盤化(Repeatable)
・ステージ4:定量的管理(Managed)
・ステージ5:継続的革新(Optimized)

の5つのステージで評価しているが、今回の調査では、国内ユーザー企業はステージ1が7.5%、ステージ2が37.9%、ステージ3が47.0%、ステージ4が7.4%、ステージ5が0.2%という結果になっており、国内ユーザー企業の多くがステージ3かそれ以前のステージ2にとどまっており、ステージ4以上の先駆的なAI導入企業はわずかであることがわかったとのこと。

国内Artificial Intelligence 成熟度ステージ分布(出典:IDC Japan)

 また、事業計画とAIの導入戦略を一体化し、ビジネス価値を得得始めている「リーダー企業」と、そうでない「フォロワー企業」の差が明確になっており、リーダー企業はフォロワー企業と比べて成熟度ステージが高くなっていると指摘している。

国内Artificial Intelligence 成熟度ステージ分布:フォロワー企業とリーダー企業の比較(出典:IDC Japan)