ニュース

NEC、耳音響認証で個人の特定が可能なヒアラブルデバイスを活用したトライアルサービスを販売開始

 日本電気株式会社(以下、NEC)は13日、人によって異なる耳穴の形状を音で識別する耳音響認証技術により個人を特定し、さまざまなセンシングデータをひも付けて、一括管理・分析ができる「NEC ヒアラブルデバイストライアルキット」を販売開始した。

 NEC ヒアラブルデバイストライアルキットは、耳音響認証をはじめとする多彩な機能が搭載されたヒアラブルデバイスとクラウド上の分析環境を用いて、職場や業務環境に合わせたトライアルを6カ月間実施可能とするサービス。

NEC ヒアラブルデバイス
装着イメージ

 ヒアラブルデバイスに搭載した外耳道温度センサーからバイタル情報、加速度センサーから活動量情報を計測・収集するとともに、耳音響認証技術で個人を特定し、取得したデータと個人をひも付けて一元管理できる。ヒアラブルデバイスの通話アクティブノイズキャンセリングと音声メモにより、騒音環境下での作業内容などの音声データをクリアに保存できる。また、Bluetoothヘッドセットとして活用することで、クリアな音声通話も実現する。

 さらに、ヒアラブルデバイスで計測・収集し、蓄積したデータを分析するクラウド環境も提供する。クラウド環境上に送信されたヒアラブルデバイスで計測・収集したデータと、インポートした顧客保有のデータや天気などのオープンデータを組み合わせて分析を行うことで、業務を可視化でき、業務マニュアル作成や業務改善ポイントの把握に活用できる。

「NEC ヒアラブルデバイストライアルキット」サービス概要

 サービスの価格は個別見積もり。NECでは今後、ヒアラブルデバイスを活用した業務スタイルの実現と幅広い市場への浸透加速に向けて、サービス事業者やデバイスメーカー、システム構築者など産業パートナーとの共創や実証実験を進めていくとしている。

 また、サービスおよびヒアラブルデバイスを活用したソリューションを、2月26日~28日に幕張メッセで開催される「第31回 設計・製造ソリューション展(DMS)」で展示する。