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NECが法人向けPCの新モデル発表、“社内モバイル”を意識した14型ノートなど

 日本電気株式会社(NEC)は15日、法人向けPC製品群「VersaPro」「Mate」の両シリーズにおいて、17タイプ57モデルを販売開始すると発表した。

 今回のモデルチェンジでは、社内モバイルを意識した14型ノートPC「VersaProタイプVM」が新たに提供される。昨今の法人利用においては、働き方改革の進展に伴ってオフィスのフリーアドレス化などが進む中で、社内でもノートPCの持ち運びが頻繁になったことから、主に社内業務で使用する15.6型ノートPCなどに対しても小型化・軽量化が求められているという。

 そこで同モデルでは、従来の15.6型モデルと比べて面積を約23%、容積を約40%小型化し、質量を約32%軽量化した筐体を採用。フリーアドレスオフィスでの個人ロッカーへの収納、および社内移動の際に利用される持ち運びバッグにも、ACアダプタ、マウスやA4サイズの書類などとともにスッキリと収納できるようにした。

 また、モバイルPCとしてよく使用される12.5型モバイルPCと比べて文字を約12%大きく表示可能なほか、15.6型ノートPCクラスのワイドキーボードを採用しており、視認性や操作性についても配慮。モバイルを意識しつつも、メインPCとして利用できるような工夫を凝らしている。

 このほかWeb会議への対応として、スピーカーから出力される音声をチューニングして、会話相手の発言を聞き取りやすくする「Webミーティング機能」を搭載し、遠隔地とのコミュニケーションをスムーズに行えるように支援するとのこと。

 サイズと重量は、326.8×226×19.4mm(幅×奥行き×高さ)、約1.48kg。バッテリ駆動時間は約9.4時間となった。

 価格は20万6500円(税別)から。

VersaProタイプVM

 一方、軽量モバイルPCとしては、「VersaPro UltraLiteタイプVC」が新たに提供される。「VersaPro UltraLiteタイプVH」の後継にあたり、持ち運びしやすいコンパクト筐体を継承しつつも、CPU強化などによる性能向上や、IRカメラをセレクションメニューに追加して顔認証機能の選択肢を拡大するなど、テレワーク時の利便性とセキュリティ対応を強化しているという。

 加えて、「VersaProタイプVM」と同様のWebミーティング機能や、周囲への配慮として打鍵音を抑えた静音設計のキーボードを新たに採用。シェアオフィスや在宅勤務でも作業しやすい環境を提供するとした。

 価格は21万2000円(税別)から。