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画像から類似画像を自動検索可能、富士フイルムISのファイル管理クラウド「IMAGE WORKS」が機能強化

 富士フイルムイメージングシステムズ株式会社(以下、富士フイルムIS)は12日、クラウド型ファイル管理・共有サービス「IMAGE WORKS」において、文字情報を使わず、画像から類似画像を自動検索できる「類似画像検索機能」を搭載すると発表した。

 「IMAGE WORKS」は、企業が持つ画像や動画などの大容量データを、クラウド環境を利用して、安全・効率的に共有・管理・アーカイブできる法人向けファイル管理・共有サービス。メタ情報や商品情報などをタグ情報としてデータベース化し、画像にひも付けて管理できるため、タグ情報を利用して検索することにより、通常のオンラインストレージやファイルサーバーでは探し出せなかった画像を見つけ出せるなど、検索性に優れている点が特徴という。

 しかし昨今では、画像コンテンツをビジネスシーンで利用する頻度が大幅に増加しているほか、過去の写真プリントや、紙の販促物などを電子化して保存しておきたいといったニーズも高く、ユーザーが管理する画像の量は飛躍的に増えている。そのため、個々の画像にタグ情報を付与する作業に膨大な時間がかかり、画像データの多くは何が写っているか整理されないまま、保管されるだけにとどまるケースも多いとのこと。

 今回新たに搭載された「類似画像検索機能」は、手元にある画像や「IMAGE WORKS」に登録された画像を使って、「IMAGE WORKS」内に保管されている類似した別の画像を見つけ出すための機能。画像に写っているシーンや人物などをAIが自動認識し、文字情報ではなく画像情報に基づいて類似画像を抽出するため、これまで手作業で実施していた画像の整理やタグ付けを行わなくても、類似画像の検索が可能になる。

「類似画像検索機能」を利用したイメージ図

 富士フイルムISでは、例えば、営業や広報活動などで、膨大な画像の中から人物が写っている画像だけを探したい時や、同じ製品の別カット、色違いの画像を見つけたい時、重複する画像を整理したい時などで利用できるとした。

 また「類似画像検索機能」とあわせ、ユーザーが個別にタグ情報などの検索条件を追加すれば、よりイメージに近いものを絞り込むことも可能。加えて、各ユーザーの管理・検索ニーズに応じて「類似画像検索機能」をカスタマイズし、各ユーザーが求める画像検索の精度をさらに向上させることもできる。