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アット東京、ラックの設置なしでデータセンター外からのクラウドPOP接続を可能にする「回線だけ持込パック」を提供

 株式会社アット東京は8日、データセンター外からメガクラウドのダイレクト接続ポイント(POP)への接続を、データセンターにラックを設置せず、回線の引き込みだけで可能にする「回線だけ持込パック」の申し込み受付を開始した。サービス提供は12月から。

 アット東京のデータセンターには、Amazon Web Services(AWS)など複数のメガクラウドのダイレクト接続ポイントが集積しており、構内で低遅延での接続ができる。一方で、現在アット東京を利用していない顧客からは、「ラックの設置なしで手軽に、アット東京に設置されているクラウドPOPに接続したい」という希望が寄せられていたとして、こうしたニーズに応えるサービスとして、回線だけ持込パックを提供する。

 回線だけ持込パックは、顧客拠点からアット東京データセンターに接続し、アット東京をネットワークの集約ポイントとして利用することでネットワークの最適化を行うサービス「Cloud Direct Connect Pack」の新メニューとして提供する。

アット東京の「回線だけ持込パック」

 回線だけ持込パックでは、顧客回線のONUをアット東京管理ラック内で預かり運用管理を行う「ONUお預かりサービス」を提供。クラウド接続目的でアット東京を利用したいユーザーは、ハウジングサービスなどのスペース契約をすることなく、手軽に回線を引き込むことができる。

 また、クラウドに接続する際に必要となるBGP対応のルーター機能を、アット東京内の仮想化環境で提供する「仮想マネージドルータサービス」も提供。アット東京内でルーターを利用することにより、異なるクラウド事業者を併用するマルチクラウド間の通信を最短経路、低コストで実現する。

 さらに、これらのサービスと組み合わせて、クラウドの接続ポイントに直接接続する「プレミアムコネクト」、アット東京のデータセンター内で各事業者が提供しているサービスの利用や企業システム間の相互連携などを提供するプラットフォームサービス「ATBeX(AT TOKYO Business eXchange)」が利用可能となる。

 サービスの価格例は、「AWSへの200M占有接続+仮想マネージドルータ+ONUお預り」の場合で月額7万9500円(税別)から。