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NTTドコモ、次世代農業にも対応する営農支援プラットフォーム「畑アシスト」を提供開始

 株式会社NTTドコモは7日、次世代農業にも対応した営農支援プラットフォーム「畑アシスト」を提供開始した。

 畑アシストは、圃場に設置したセンサーから取得したデータを、アクセスポイントを経由してNTTドコモのクラウドに収集し、スマートフォンやタブレット、PCなどの端末で確認・管理できるサービス。日々の作業記録や今後の計画なども管理できるため、サービスを導入することで農作業に関するさまざまな管理コストが効率化され、生産者がより生産性の高い、戦略的な営農を実現できる。

 サービスでは約15種類のセンサーをラインアップし、土耕だけではなく水耕栽培や水産にも対応。気温や湿度から、土壌や作物の葉面温度、水産場の水質pHや水位など、状況や要望に応じてさまざまなデータを取得できる。

 サービスではセンサーからアクセスポイントまでの通信について、LPWAネットワークの1つである「ZETA」を利用する。ZETAは、2016年2月からZiFiSenseより提供されており、中継器を使用することにより顧客の環境に合わせて柔軟にエリア構築が可能で、低消費電力通信などの特徴を持つ。

 サービスの料金は、提供メニューがプラットフォーム利用、センサー、アクセスポイントの場合で60万円(税別)から。選定するセンサーや、条件などにより料金は異なる。プラットフォーム利用は1年ごとの契約で、2年目以降は別途プラットフォーム利用料の支払いが必要。

 また、サービスを活用した最初の取り組みとして、11月7日から公益財団法人農民教育協会鯉淵学園農業栄養専門学校で、サービスを活用した次世代水耕栽培を開始し、次世代農業の教育にも貢献していくとしている。