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システムインテグレータ、データベース開発支援ツール「SI Object Browser for Oracle 19」を提供

Oracle Database 19cやAutonomous Database Cloudに対応

 株式会社システムインテグレータは、データベース開発支援ツール「SI Object Browser for Oracle」において、新版「SI Object Browser for Oracle 19」を11月21日より販売開始すると発表した。

 今回の新版では、まず、Oracle Databaseの最新版であるOracle Database 19cや、自律型データベースクラウド「Autonomous Database Cloud」に対応した。Autonomous Database Cloudを利用する際でも、これまでのOracle Databaseと変わらない操作感で利用できるという。さらに、最新のWindowsサーバープラットフォームであるWindows Server 2019をサポートした。

 また、Oracle Database 19cで新機能として搭載された、開発者用リアルタイムSQLモニタリングに対応した。データベース内でどのようなSQL文が実行されているのかを監視する機能で、この機能を用いると、実際に発行されているSQL文の実行コストや実行計画が確認でき、インデックスの追加、ボトルネックとなっているSQL文の構文見直しといった作業を支援可能になるという。なおSI Object Browserでは、類似の機能としてSQLキャッチ機能をすでに提供しているが、ユーザーは必要に応じてどちらを使うか使い分けできるとしている。

 このほか、テーブルデータとCSVファイルなどの外部データをそれぞれパーティション化し、1つのテーブルとして扱うハイブリッド・パーティションをサポートした。システムインテグレータによれば、ファイル出力された年次データをパーティション化して参照する、といった運用が想定されるとのこと。

 このほか、スケーラブルシーケンス、シーケンスのリセットといった機能や、generated as identityが実装されたほか、Data Pump(インポート/エクスポート)パラメータのセット方法の強化などが行われている。

 ライセンスは、ローカルクライアント用のライセンスと、Amazon Web Services(AWS)などのクラウド環境で利用できる仮想ユーザーライセンスが用意されている。具体的な価格例は、ローカルクライアント用の1クライアントライセンスが4万3000円(税別)から。仮想ユーザーライセンスは、10ライセンスが6カ月で7万円(税別)から。

 システムインテグレータでは、今回のバージョンアップにより、2019年度から3年間で約10億円、SI Object Browserシリーズ全体では、同年から3年間で約25億円の販売を見込んでいる。