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インフォマティカ、企業のトランスフォーメーションを支援するソリューションを強化

 米Informatica(以下、インフォマティカ)は米国時間9月24日、企業のトランスフォーメーションを支援する包括的なソリューションの強化を発表した。これにより、企業によるクラウドアナリティクス移行の加速化、信頼性の高いデータを用いたAIプログラムのサポート、データプライバシーの運用、コンプライアンスの管理を支援するとともに、カスタマーエクスペリエンスの向上を実現するとしている。

 ソリューションは、企業が業務プロセスや社内インフラを刷新するための新しいデータエンジニアリングパッケージを提供するとともに、次世代アナリティクス、クラウド/ハイブリッド、データガバナンス/プライバシー、360度エンゲージメントを含む4つの主要分野で展開する。

 次世代アナリティクスの分野では、SparkのサーバーレスモードでアナリティクスやAI向けクラウドデータレイクにデータを供給するデータパイプラインを構築する「Data Engineering Integration」などの、新しいクラウドデータエンジニアリング向けポートフォリオを発表した。これにより、データエンジニアがAIや先進的なアナリティクスを稼働させるに際に、データとデータパイプラインの特定や、取り込み、統合、クレンジング、準備、運用が可能になる。

 クラウド/ハイブリッド分野では、インフォマティカの「Cloud Data Integration」や「Enterprise Data Catalog」のソリューションを活用したデータディスカバリとデータ統合などの機能を提供。これにより、企業は自社のアナリティクスをクラウドに移行させるだけでなく、クラウドデータウェアハウスとデータレイクによって価値の高いインサイトを獲得できるようになる。

 データガバナンス/プライバシー分野では、GDPRやCCPAなどのデータ関連規制により、データのコンプライアンスに関する透明性が求められていると説明。AI主導のデータ探索、分類、データ連携の識別、コンテンツの関連付け、リスク分析、データガバナンス/プライバシーの活動の自動化や拡大の実現といった機能など、あらゆる規制に対応可能なソリューションを使ってデータプライバシーを運用することで、企業はポリシーの定義、データの特定・分類、IDのマッピング、リスクの把握、データの保護、対象者の権利や同意の管理ができる。

 360度エンゲージメント分野では、信頼性の高いコンテキストに沿って顧客エンゲージメントを行い、あらゆるタッチポイントで一貫して関連性の高い製品やサービスを提供するには、顧客の同意を得たうえでのマスターデータ管理が必要になると説明。目的、証跡、共有など顧客の同意を取得するコンテンツの事前構築、コンテキストに沿ったルールベースのリアルタイム通知およびアラートといった機能により、信頼性の高いデータ利用が可能となり、パーソナライズされた体験を顧客へ提供できるようになるとしている。