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リコーとシスコ、複合機とネットワーク機器の連携ソリューションを共同開発

管理作業の効率化を実現、2020年初旬より提供へ

 株式会社リコーとシスコシステムズ合同会社(シスコ)は7日、リコー製複合機とネットワーク機器を一元管理する「RICOH 共通ステータスダッシュボード for Cisco Meraki」と、ワンボタンでゲストWi-Fiアカウントを発行できる「RICOH ゲストWi-Fiジェネレータ for Cisco Meraki」を開発したと発表した。2020年初旬の提供開始を予定している。

 今回開発されたのは、リコーの新世代複合機と、シスコのクラウド管理型ネットワークソリューション「Cisco Meraki」を連携させるソリューション。

 このうち「RICOH 共通ステータスダッシュボード for Cisco Meraki」では、ネットワーク機器の帯域量・マップ位置情報や、リコーの複合機の出力枚数・消耗品残量・機器などを、1つのWeb画面上で一元管理可能になるという。

 これにより、印刷機器とネットワークの管理作業を効率化し、IT管理業務の効率化を実現するとアピールしている。

「RICOH 共通ステータスダッシュボード for Cisco Meraki」のイメージ

 一方の「RICOH ゲストWi-Fiジェネレータ for Cisco Meraki」は、リコーの新世代複合機とCisco Merakiを連携させ、時限のワンタイムパスワードを自動生成するもの。

 企業が訪問者に対してフリーWi-Fiを提供することが一般化してきたが、ゲストごとに利用者情報を登録し、個別にゲストWi-Fiアカウントを提供する場合は、その登録作業が負荷になっているという。また、固定のパスワードをゲスト用に配布している場合は、セキュリティの観点から懸念があるとのこと。

 しかし「RICOH ゲストWi-Fiジェネレータ for Cisco Meraki」では、ゲストWi-Fiアカウントを複合機の操作パネル上でワンボタン発行できるため、ユーザーが煩わしい登録作業を行う必要をなくしているほか、セキュリティ上の懸念も払しょくできるとしている。

「RICOH ゲストWi-Fiジェネレータ for Cisco Meraki」のイメージ

 リコーでは、これらのソリューションについて、まずは日本市場において顧客先での検証を進めた後、ソリューションをグローバルに順次展開する考え。また顧客が導入しやすいよう、新世代複合機とCisco Meraki本体、協業ソリューションのワンパッケージでの提供も行うとした。