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NEC、IoT活用コンサルティングなど「NEC Smart Connectivity」を具現化するサービスを提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は1日、ネットワークサービスの新ブランド「NEC Smart Connectivity」を具現化するサービスとして、コンサルティングサービス、データコネクティビティサービス、ネットワークコネクティビティサービスの販売を開始した。

 NEC Smart Connectivityは、NECがこれまでに培ってきたネットワークの技術や関連ソリューションの知見・実績を生かしたネットワークサービスの総称。5GからWiFiまでネットワークを活用し、社会インフラや製造、リテールなどさまざまな領域において、これまでつながることのなかったサービス/データを安全に柔軟につなぎ、デジタルトランスフォーメーションを実現する新たな事業ブランドとして、2019年4月に発表している。

 新たに販売を開始するサービスのうち、コンサルティングサービスでは、IoT活用における顧客の社内外ニーズを把握して活用シナリオを検討する「IoTコンサルティング」、AI活用シナリオの検討やアクションプラン策定を支援する「AIディスカバリープログラム」、実証実験の実施をサポートする「実証実験サポートサービス」などを提供。これにより、導入検討から実証実験までをトータルにサポートする。

 データコネクティビティサービスでは、ユーザーから使用許諾を得たパーソナルデータを活用し、より価値の高いサービスを実現する「パーソナルデータ流通サービス」、オンラインでの本人認証に合わせて属性を判断し、最適なサービスを提案する「オンライン本人確認サービス」、あらゆるデータと分析・見える化などを実現するクラウドサービスを連携し、収集したデータに新たな価値を持たせることで、顧客による新サービス創出に貢献する「デジタルデータ流通サービス」などを提供。また、これらのサービスを、事業者を越えて連携させて、異なる事業者間のデータ流通を実現する。

 ネットワークコネクティビティサービスでは、センサー・スマートフォン・ロボットなど多様なデバイスとサイバー空間を、顧客の環境に応じて最適な通信(LPWA・LTE・有線など)でつなぐ「マルチコネクティビティサービス」、ネットワーク機器の提供・ネットワーク構築・運用までをサービス型で提供する「マネージドネットワークサービス」などを提供。これにより、あらゆる人やモノを最適かつ簡単につなぎ、効率的なネットワークの導入と運用を実現する。

 NECでは、これらのサービスを多様な業種に提供していくと説明。たとえば、物流・建設領域では遠隔作業支援、工場・交通領域では構内ネットワークの無線/IoT化、流通・金融領域では事業者を越えた安全なID/データ連携によるユーザーの利便性向上や新サービスの創出などを実現する。また、多くのコスト・工数を要していたネットワーク構築を簡単な手続きで迅速に実現することで、顧客はデジタルトランスフォーメーション促進や本業への注力が可能になるとしている。