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ネットワールド、マルチクラウド管理ツール「CloudHealth by VMware」を提供、パートナー向けのMSPサポートも

 株式会社ネットワールドは1日、マルチクラウド管理ツール「CloudHealth by VMware」(以下、CloudHealth)に関して、VMwareとManaged Service Provider(MSP)契約を締結したと発表した。これに伴い、同日より、ネットワールドのパートナー経由で「VCPP MSP CloudHealth」を提供開始する。またパートナー向けに、CloudHealthのPoC支援サービス、導入支援サービス、ヘルプデスクサービスなどの技術支援を提供開始するとのこと。

 CloudHealthは、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform(以下、GCP)など、複数のクラウドを併用するマルチクラウド環境を統合的に管理するSaaS型のサービスで、もともとは、米VMwareが買収したCloudHealth Technologiesが提供していた。

 これを利用すると、ユーザーは、クラウドの利用コストや利用状況、セキュリティ、パフォーマンスなどを単一のインターフェイスから管理可能になるため、複数のクラウドサービスを安心して併用できるようになるという。

 ただしCloudHealthは、VMwareのパートナープログラム「VMware Cloud Provider Program(VCPP)」のもとで、VMwareとMSP契約を締結したパートナーのみが提供できるようになっており、独自の「サービス規約」や「サポート提供」といった契約要件がMSP契約のハードルになっていたとのこと。

 そこで今回は、アグリゲーターであるネットワールドがCloudHealthのMSP契約を締結することで、パートナー自身がMSP契約を締結することなく、ネットワールドのVCPP MSP CloudHealthおよびサポート体制を活用したサービスをエンドユーザーに提供可能になるとしている。

 具体的なサポートメニューとしては、「CloudHealth by VMware PoC支援サービス」「CloudHealth by VMware 導入支援サービス」といったサービスを用意しているほか、CloudHealthのサポート窓口として、ネットワールドのWebポータル「TEC-World」を通したインシデント制のヘルプデスクサポートも提供する。

 またネットワールドは、CloudHealthのMSPのノウハウをパートナー各社と共有することで、パートナー自身がMSPになるための継続的な支援も提供する。まず10月24日には、ヴイエムウェア株式会社との共同で、CloudHealthをはじめ、VMwareが提供する最新のクラウドソリューションを説明するセミナー「VMwareクラウドビジネス キックオフ」を開催し、クラウドサービスの市場活性化を推進するとのことだ。