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PFU、窓口業務に適したクラス最小サイズのイメージスキャナー「fi-800R」を販売

fi-800R

 株式会社PFUは18日、業務用イメージスキャナー「fiシリーズ」の新製品として、A4コンパクトイメージスキャナー「fi-800R」の販売を開始した。価格は9万8000円(税別)。出荷開始は10月15日。

 fi-800Rは、受付やカウンターなど限られたスペースでの利用に適したクラス最小サイズのコンパクトさと、簡単操作を追求したイメージスキャナー。2つの搬送経路「デュアルパス」で実現する用途が異なる2つのスキャン(リターンスキャン/Uターンスキャン)により、1台で各種の読み取りニーズに対応する。

 リターンスキャンは、原稿を搬送する上下のローラが両輪駆動することにより、パスポートや通帳など厚みが最大5mmまでの原稿を、キャリアシートに挟むことなくそのまま読み取りが可能。読み取った原稿は手元に戻り、スキャナーの手前で操作が完結する。

 Uターンスキャンには、本体上部に送り出される原稿をユーザーの操作なく整頓する「自動スタッキング技術」を搭載。毎分40枚/80面の高速読み取りにより、省スペースでのスムーズな業務を実現する。

 また、読み取り時に原稿の傾きを1枚ずつ補正する世界初の機構「自動スキュー補正」を搭載し、さまざまなサイズや種類の原稿を混載し、原稿が多少斜めにセットされても都度補正することにより、正確で安定した読み取りを実現。スキューによる原稿詰まりや画像欠けをなくし、読み直しの手間を最小化する。

 標準添付のスキャナードライバー「PaperStream IP」およびキャプチャリングソフトウェア「PaperStream Capture」についても、機能を強化。パスポートやIDカードにある顔写真を基に原稿の表裏を自動で判別する「身分証表裏判別機能」や、パスポートに含まれるMRZ(機械読取領域)から旅券番号や氏名、国籍などの顧客情報をメタデータとして抽出してインデックス情報として出力する「MRZ認識機能」、原稿のレイアウトを判別して最適な読み取り条件を適用する「自動プロファイル選択」などにより、ユーザーの負荷を軽減する。

 PFUでは、fi-800Rにより、ホテル・自治体・医療機関のフロント・受付における入力業務や、会計事務所・中小企業における会計業務の効率化を支援すると説明。全世界において、今後3年間で30万台の販売を目標とする。