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SCSK、現場業務改善サービス「働き方改革ラボ」を提供開始

 SCSK株式会社は5日、働き方改革を実現する現場業務改善サービス「働き方改革ラボ」の提供を開始した。

 SCSKでは、各企業において働き方改革を支援するツールとしてRPAなどの製品・サービスが注目を集める一方、現場にある固有業務の改善については個別最適となっており、非公式なアプリケーションの使用や、現場で独自に作成されたアプリケーションがドキュメントもないまま引き継がれ、その運用がブラックボックス化するといった、かえって非効率な対応となっているケースが多くあると説明。こうした現場の業務課題を改善し、生産性・効率性の向上を実現するサービスとして、働き方改革ラボを提供する。

 サービスでは、アプリケーション調査やヒアリングなどで、現場で構築・利用されている非公式なアプリケーションや独自のアプリケーションを洗い出し、全量での可視化および現状課題の整理を実施。一部分の生産性・効率性の向上となる個別最適だけでなく、組織、システム全体として生産性・効率性が向上するか、全体最適の観点で対応方針を策定し、適切な製品・サービスを選定する。

 SCSKの自社製品・サービスに限らず、すでに顧客が導入済みのシステムも含めて検討し、先進技術かつ最適な製品・サービスを活用することでDX(デジタルトランスフォーメーション)化を実施。現場部門および情報システム部門の業務量を増やすことなく、「働き方改革ラボ」が顧客にとっての第二の情報システム部門として、全体最適によるシステム化を実施する。

 開発についてはアジャイル開発型を採用し、SCSKの「CELF」や「FastAPP」の特性を生かしたノンコーディングによるプロトタイプを作成。実際の完成イメージを事前確認することで認識齟齬を排除し、スピード感あるシステム化を実施する。

 サービスの導入により、全体最適による現場個別業務の効率化や、システム化による属人化の解消、個人情報を含む情報もシステムで一元管理することで適切な権限設定によるセキュリティ担保、集積データのリアルタイム参照によるスピード感ある経営判断の支援、アジャイル開発によるシステム開発で生産性の向上といった効果が期待できるとしている。

 SCSKでは、2019年度から働き方改革ラボの取り組みを開始しており、自社の働き方改革に留まらず、顧客企業へ働き方改革ラボを提供することにより、日本社会全体における多くの働き方改革の促進に貢献していくと説明。サービスについて、今後3年間で300社への導入を目指す。