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日商エレ、十和田市現代美術館の企画展にAzure IoTを活用した位置情報追跡ソリューションを提供
2019年8月29日 14:15
日商エレクトロニクス株式会社(以下、日商エレ)は29日、十和田市現代美術館の企画展「ウソから出た、まこと」の参加アーティスト北澤潤氏によるアート作品「LOST TERMINAL」に、Microsoft Azureを活用した位置情報追跡ソリューションを提供していることを発表した。
LOST TERMINALは、青森県十和田市のまちづくりの一環として開催されているもので、アート作品に仕立てたインドネシアの伝統的な乗り物「ベチャ」を美術館前に展示し、さらに来館者や市民がベチャを運転して十和田市の街中を散策できる、参加型のアート作品となっている。
日商エレでは、来館者や市民が、乗ったり、目撃したり、使ったりする参加型のアート作品というコンセプトに対し、Microsoft Azureと日商エレの位置情報追跡ソリューションにより、新たな体験を生み出すと説明。提供している位置情報追跡ソリューションは、ベチャに取り付けたGPS端末から発信される位置情報データをMicrosoft Azure上に収集・分析し、館内に置かれた大型モニター上の地図にマッピングし、街中を走るベチャの位置をリアルタイムに可視化している。
アート作品であるベチャの位置情報を、Microsoft Azure上に収集・分析、地図上に表示することで、貸し出したベチャの位置を館内の管理センターからリアルタイムに把握。アート作品が貸し出しエリア外に出た際には、アラートを通知することで紛失や予期せぬ事故を防止する。
また、来館者に向けて貸し出したベチャの位置を、Bing Map上にマッピングするという、参加型アートの重要なポイントを担っていると説明。来館者により楽しんでもらえるよう、イベントに関連する画像を地図上に表示するユーザーインターフェイスを開発、イベント開催期間中のカスタマイズや機能拡張にも迅速に対応可能な環境を提供している。
開発にあたっては、位置情報追跡ソリューションの基盤として、Microsoft AzureのPaaSサービスを採用。IoT HubなどのIoTソリューション向けの機能が揃っているだけでなく、クラウド上でのデータ処理にも優れた機能が提供されており、今回はIoT Hubで収集したデータをStreamAnalyticsやCosmosDBで処理・分析し、Bing Map上に可視化しているという。さらに、Gold Cloud Platformパートナーである日商エレのナレッジを活用することで、導入準備などの負担を最小限に抑え、主催者の依頼から10営業日でのサービス提供を実現できたという。
日商エレでは、今後もさまざまな顧客の課題解決に向けてクラウドを利用したソリューションを提供していくとしている。