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UiPath、別府市にRPAソフトウェアを提供

実証実験では職員が行う作業時間の85.2%、年間1078時間の削減効果を試算

 UiPath株式会社は21日、大分県別府市がRPAソフトウェア「UiPath」を本格導入したと発表した。導入および活用支援は、アジアクエスト株式会社が担当する。

 別府市では、2018年にUiPathを利用したRPAの実証実験を行い、15業務(保険年金課14業務、情報推進課1業務)のRPAシナリオを職員の手により作成した。実証実験では、複数のRPA製品を比較した上でUiPathを採用し、対象の15業務に関して、職員が行う作業時間の85.2%、年間1078時間の削減効果を試算し、RPA導入による成果が見込めたことから、UiPathを利用し、アジアクエストとともにRPAを推進していくことを決定したという。

 RPAの活用により、別府市は、職員が行う定例的な業務負担を軽減するとともに、軽減した作業時間を職員でなければ実施できない業務に割り当てることで、市民サービスの向上を目指すと説明。また、システムへのデータ入力業務における入力ミスの削減、入力結果の確認作業における時間の短縮や確認漏れの削減など、作業品質の向上を目指すとしている。

 別府市では、2019年度をRPAの先行導入期間と位置づけ、一部の部署を対象にRPAの活用を推進していく計画で、UiPathはアジアクエストとともに継続的に支援していくとしている。本格導入は2019年5月からスタートし、シナリオ作成済みの15業務について本番業務で活用していくとともに、対象業務をさらに拡大していく予定。また、将来的にはAIを活用し、RPAとAI-OCRの連携処理の実施なども視野に入れているという。