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日立システムズ、「マルチクラウド運用サービス」でOracle Cloud向けのメニューを提供

 株式会社日立システムズは7日、マルチクラウド環境の導入・運用を支援する「マルチクラウド運用サービス」の対象に、Oracle Cloudを追加すると発表した。

 「マルチクラウド運用サービス」は、パブリッククラウド環境や顧客企業の拠点/データセンターに設置されたITシステムの運用を、日立システムズが24時間365日、自社データセンターからリモートで提供するサービス。今回はこのサービスラインアップに、Oracle Cloudの導入・運用を支援する「Oracle Cloud 導入・運用サービス」を追加した。

 このサービスでは、Oracle Databaseと親和性が高いOracle Cloudを活用したクラウド環境構築時に必要となる、事前検証やデータベース環境の構築、バックアップ取得などの業務から、構築後の環境における運用の妥当性や稼働状態の確認、データベース環境の管理・運用監視までを、日立システムズのOracle Databaseコンサルタントがワンストップで対応するという。

 また、既存の「マルチクラウド運用サービス」と組み合わせることで、Oracle Cloudを含めた煩雑なマルチクラウド環境下でも、ITシステム環境を一元的に管理し、システム障害対応やシステムオペレーション、稼働レポートサービスなどの運用・監視を24時間365日体制で行えるため、シームレスで安全かつ高品質な運用を実現するとのこと。

 さらに、パブリッククラウドのインターコネクション(相互接続)に強みを持つエクイニクスのデータセンター、およびインターコネクションサービスを活用することによって、複数の著名クラウドサービスへ閉域網で接続できるようにした。

 これらにより、Oracle Cloudを含むマルチクラウド環境の導入作業や導入後の煩雑な運用から解放され、担当者の管理負担が軽減される点がメリット。加えて、業務内容や通信状況に応じたネットワーク構成の迅速な追加・変更、各環境の切り替えなど、プロアクティブに環境を変更することにより、企業のコスト低減や事業継続も支援できるとしている。

 なお日立システムズでは、Oracle Cloudの導入を検討している企業などに向けて「Oracle Cloud導入・運用サービス」を拡販する考えで、2021年度末までに累計240社への提供を目指す。さらには今後、企業が自社環境内に専用クラウドを構築する「Exadata Cloud at Customer」を活用し、Oracle Cloudをプライベートクラウドとして利用可能にするサービスも提供を予定している。