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横浜信用金庫とNTT東日本、AIでカメラ映像と音声を解析し振り込め詐欺を抑止する実証実験

 横浜信用金庫と東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本) 神奈川事業部は、振り込め詐欺の抑止対策として、詐欺解析AIを活用した実証実験を8月1日より実施すると発表した。期間は9月末まで。

 今回の実証実験では、横浜市内にある横浜信用金庫のATMコーナー2カ所に設置した監視カメラ映像と、マイクで収集した音声情報をもとに、AI技術を活用して、振り込め詐欺被害者の可能性を診断する。

 具体的には、ATMをご利用する顧客のカメラ映像を基に、振り込め詐欺に遭っている可能性をAIで判定し、不審な場合はアラームにより店舗に通知するとのこと。

 また顧客の発話からも、振り込め詐欺に遭っている可能性をクラウド上のAIで判定。不審な場合はアラームにより店舗に通知すると同時に、ディスプレイにて警告を表示するとしている。

AIカメラによる映像監視
クラウド音声検知による音声監視

 なお、本実証実験の実施にあたり、横浜信用金庫は実施場所の選定および提供を担当。NTT東日本 神奈川事業部は、振り込め詐欺未然防止AIシステムの提供と、実証実験結果の取りまとめなどを担当するとのこと。

 また両社では、実証実験の結果を踏まえて、振り込め詐欺抑止に有効なサービス・機器などの開発、さらにはAI精度の向上を推進するとしている。