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日本ヒューレット・パッカード、クラウドベースのAI管理ツール「HPE InfoSight」をHPEサーバーにも提供

 日本ヒューレット・パッカード株式会社は25日、クラウドベースの人工知能(AI)管理ツール「HPE InfoSight」を、HPE ProLiantサーバー、HPE SynergyコンピュートモジュールおよびHPE Apolloシステムに拡張すると発表した。対象となるのは、iLO 5、iLO 4を搭載した、Gen10、Gen9、Gen8世代のサーバー。日本国内でも、これらのサーバー製品においてHPE InfoSight機能が利用可能となる。

 HPE InfoSightは、世界中のネットワークに接続された導入済み製品の何百万ものセンサーから集めた実稼働データを分析し、その行動データを使用してハードウェア障害などの問題を予測、防止するツール。これまでストレージ製品に提供されてきたHPE InfoSightの機能が、HPE ProLiantサーバー、HPE Synergyコンピュートモジュール、およびHPE Apolloシステムに提供されるのは今回が初めてとなる。

 基本機能としては、サーバーシステムの状態の可視化を提供。顧客は、ウェルネスモニタリングダッシュボードを活用することで、システム情報、標準保証やサポート契約といった、サーバーシステムのヘルス状態やステータスを一元監視できる。HPE InfoSightは、AI機能とActive Health System(AHS)によるヘルスモニタリング機能およびサーバー管理の中核を成す「HPE Integrated Lights-Out(iLO)」のテクノロジーを組み合わせ、プロアクティブなヘルスモニタリングとサーバー管理を行う。今後の機能強化により、全体のパフォーマンスを最適化するとともに深刻な問題を回避する。

 また、今後のAI機能の学習成果に応じて、提供機能を順次強化していくと説明。提供する機能としては、接続されるサーバーに対する予測分析機能と、予測分析からの洞察を活用し、異常の兆候やパターンに基づくレコメンデーションをIT担当者に提供するレコメンデーションエンジンを挙げている。

 日本ヒューレット・パッカードでは、HPEストレージの顧客は、HPE InfoSightの利点を既に享受しており、運用コストの79%を削減、トラブルチケットの85%の時間を短縮し、問題が発生する前にトラブルの86%を自動的に予測および解決していると説明。HPE InfoSightの機能をサーバーに拡張することで、インフラ全体の膨大な遠隔データを監視、収集し、HPEサーバーを利用する顧客もAI主導型運用による効果を享受できるようになるとしている。