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電通デジタル、「Adobe Experience Cloud」と「Microsoft Azure」の連携によるマーケティングソリューションを提供

 株式会社電通デジタルは23日、アドビシステムズ株式会社(以下、アドビ)が提供する「Adobe Experience Cloud」と、マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」を連携させ、AIを活用した最適顧客セグメントの抽出と最適シナリオの予測・実行を自動化するソリューションの提供を開始した。

 電通デジタルでは、広告運用・管理の煩雑化という課題に対して、Adobe Experience CloudとMicrosoft Azureに関する知識と運用実績を生かし、AI活用によってマーケティング担当者の運用負荷を軽減しながら、精緻な顧客データ分析による最適シナリオの実行を自動化したソリューションを開発した。

 具体的には、まずアドビの分析ソリューション「Adobe Analytics」に蓄積された顧客の行動情報をMicrosoft Azureに連携し、顧客の行動・属性情報を統合する。次に、Microsoft AzureのAI機能が、類似している行動・属性情報を持つ顧客を類型化し、最適な顧客セグメントに分割し、各セグメントが購入に至る代表的な行動を抽出した上で、アドビのパーソナライズソリューション「Adobe Target Premium」のAI技術「Adobe Sensei」を活用した自動パーソナライズ機能に連携。その時点で最も購入に繋がりやすい誘導シナリオを予測し、実行する。実行時には個々の顧客に対する推奨シナリオから、テストすべきクリエーティブのパターンを抽出し、自動最適化することもできる。

 同時に、Microsoft AzureのAI機能とAdobe Senseiによる自動分析・シナリオ実行の状況を、人が解釈しやすい粒度で要約・可視化し、Power BI連携により日々モニタリングが可能なダッシュボードで一元管理可能とする。これにより、マーケティング担当者がAIによる判断および予測過程の把握ができ、実際に発生している顧客体験の理解が進むことで、改善策検討に生かせるとしている。