ニュース

NECが顔認証ソリューションを強化、認証情報の一元管理を支援する管理ポータルなどを提供

 日本電気株式会社(NEC)は23日、顔認証AIエンジン「NeoFace」を利用した「顔認証ソリューション for オフィス」を強化すると発表した。同日より販売を開始する。

 「顔認証ソリューション for オフィス」は、NeoFaceを利用したさまざまな製品・サービスを利用し、オフィス向けに特化したソリューションとして提供するもの。その中で、複数の用途、および地点にまたがる顔認証システム間で顔情報の共通利用を可能にする「NeoFace 顔情報マネジメントサービス」を提供しているが、今回は新たにポータル管理画面を追加した。これにより、共有している顔情報や登録内容の一覧、顔認証システムごとの共有状況を管理画面上で確認できるようになったため、運用管理者の負担を軽減するという。

 なお、顔情報を共有する複数の顔認証システムをグループ化して管理できるので、登録者ごとに共有する顔認証システムを選択することも可能で、柔軟な運用を実現するとしている。

 価格は、登録人数が1000人までの場合で月額5万円(税別)から。7月26日より提供を開始する。

 一方、顔認証を利用するための登録作業を支援するため、スマートフォンやPCなどに搭載しているカメラで顔画像を撮影し、クラウド上に登録・蓄積できるサービス「NeoFace 顔登録Webサービス」も新たに提供する。

 これを利用すると、顔画像を撮影するための場所や特別な機材を用意することなく、顔認証に利用できる品質の顔画像を収集可能になるとのことで、和歌山県南紀白浜エリアでの「IoTおもてなしサービス実証」や、NECが開催した「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO 2018」などでの試行をもとに商用化された。

 価格は、初期費用が50万円(税別)から、登録人数に応じた月額費用が3000円(税別)から。こちらは、9月下旬の提供開始を予定している。

 このほか今回は、「顔認証ソリューション for オフィス」と連携した共創ソリューションを拡充。新たなソリューション、ならびに既存ソリューションを強化したものをパートナー企業より提供する。

 新ソリューションは、アイホン株式会社の「IPネットワーク対応インターホンIXシステム」、強化された既存ソリューションは株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC)の「奉行Edge勤怠管理クラウド」。NECでは、これらを含む累計37のパートナー連携ソリューションにより、オフィスでの認証手続きにおける利便性をさらに向上させていくとしている。