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日本IBM、浜松科学館にIBM Watsonを用いたアクティブ・ラーニング型の展示体験を提供

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は5日、株式会社乃村工藝社の委託により、浜松科学館(静岡県浜松市)の7月6日のリニューアルオープンに合わせて、AIを活用した来館者向けの科学学習情報システムを構築したと発表した。

 リニューアルする浜松科学館は、大幅な展示更新と施設改修を行い、子供も大人もともに科学を楽しむことができる体験型ミュージアムとなる。科学学習情報システム「コンパス」と名付けられた新システムの開発・構築・運用は、乃村工藝社が日本IBMおよび株式会社ユピテルプラスと準備を進めてきた。

 コンパスは、科学に関する原理解説やサイエンス・コミュニケーターがデザインした会話などを、IBM Cloud上のIBM Watsonを活用して学習し、質問者の興味を引き出すよう働きかける。来館者は、展示ブースでスマートフォンアプリに話しかけ、新システムとの質問や回答を重ねていく中で、科学の原理や仕組みをより深く学ぶことができるようになる。

 浜松科学館では、新システムを展示アイテムと連動させ、来館者から次々と興味を引き出すような能動的で双方向な学びを実現し、「アクティブ・ラーニング型」の展示体験を提供していくとしている。