サイバートラスト、組み込みLinuxのリネオソリューションズと資本業務提携

　サイバートラスト株式会社は4日、リネオソリューションズ株式会社との事業提携を目的として、リネオホールディングス株式会社の株式を7月26日付けで取得すると発表した。

　リネオソリューションズ株式会社は、組み込みLinux OSをコアとして、クロス開発環境、ソフトウェアおよびプロフェッショナルサービスなどの組み込みソリューションを提供する企業。1984年に創業し、1999年から組み込みLinux分野での事業を展開。Sharp Zaurusをはじめとしてさまざまな機器に搭載実績がある「Lineo uLinux」ディストリビューションや、超高速起動ソリューション「LINEOWarp!!」などを開発している。

　サイバートラストでは、認証・セキュリティ技術とLinux/OSS技術を核としたITインフラに関わる専門的・中立的な技術で、安心・安全な社会の実現を目指しており、特に組み込みLinux事業については、Linuxと認証・セキュリティの技術を活用してIoTなどの組み込み機器の開発に向けたデバイスレベルでのセキュリティソリューションの提供など、市場の課題や顧客ニーズの多様化に対応すべく取り組んでいると説明。

　リネオソリューションズの強みである組み込みLinux分野における高い技術力と実績は、サイバートラストの取り組みを加速させるものであり、また、両社の既存事業・エンジニアリソースを活かしたシナジー効果により、相互強化と付加価値の高いLinux関連技術を社会に提供することを目的に、提携に至ったとしている。

　今後、両社は連携して、IoT事業および組み込みLinux事業の拡大・新サービスへの投資、OSSを核とした技術力の強化とセキュリティ技術の融合、営業・マーケティング活動の連携と新たな価値提案を推進していくと説明。両社が有する組み込みLinuxの知見、技術およびノウハウを融合し、相互に企業価値を高め、これまで以上に開発力や体制を強化して安心・安全なサービスを長期に渡って提供していくとしている。