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高砂熱学工業、オンプレミス環境のMicrosoft Azure移行にSBTの移行支援ソリューションを採用

 ソフトバンク・テクノロジー株式会社(SBT)は28日、高砂熱学工業株式会社が、オンプレミス環境のWindows Server 2008/2008 R2をMicrosoft Azureへ移行するにあたり、SBTの移行ソリューション「Cloud Migration Suite」を利用したと発表した。

 Windows Server 2008/2008 R2は2020年1月でサポート終了を迎えるが、日本マイクロソフトからは特例として、「Azure移行による無償セキュリティ更新プログラム提供の3年間延長」が発表されており、オンプレミス環境のWindows Server 2008/2008 R2をMicrosoft Azureへ移行すると、サポート終了後も3年間、セキュリティパッチの配布を受けることが可能になる。

 このため、Windows Server 2008/2008 R2の利用企業は、一時的な措置としてMicrosoft Azureへシステムを移行し、3年の猶予期間の間に新しい環境構築を進める、といった動きが出ているという。

 空調熱負荷予測システムをはじめとしてAIやクラウドを積極的に活用している高砂熱学工業でも、社内のオンプレミス環境でまだWindows Server 2008/2008 R2稼働しており、セキュリティの観点からも、サポート終了の期限までに移行を終える必要があったとのこと。

 そこで今回は、SBTの移行サービスであるCloud Migration Suiteを利用し、システムのMicrosoft Azure移行を行った。

 Cloud Migration Suiteは、Microsoft Azure移行に必要なクラウド設計・構築を標準化し、SBTのベストプラクティスを提供することにより、ユーザー企業の負担を軽減しながらクラウドへの移行を可能とするサービス。既存環境をそのままAzureへ移行する「ツール移行サービス」と、サーバーOSをアップグレードして新たに環境を構築する「新規デプロイサービス」の2つを用意している。

 今回、移行対象には既存OS環境のまま移行が必要なケースと、最新OS環境への移行が可能なケースが混在していたため、「ツール移行サービス」と「新規デプロイサービス」のによりケースにあわせた対応が可能で、迅速なクラウド移行を実現するソリューションとして、Cloud Migration Suiteが採用されたとのことだ。