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ネットアップ、マルチクラウド環境を最適化する「データファブリック」ソリューションをNECと展開

 ネットアップ合同会社は25日、マルチクラウド環境を最適化する「データファブリック(Data Fabric)」ソリューションを、日本電気株式会社(以下、NEC)と展開すると発表した。なお、同ソリューションはNECより提供される。

 ネットアップでは、オンプレミス/クラウドといった環境を問わず、システム全体でデータ管理を簡易化、統合することにより、点在するデータに対して必要な時にアクセスしたり、自由にデータを移動・制御したりできるようにする、データファブリックをビジョンとして掲げている。

 このデータファブリックは、オンプレミス環境においては、ネットアップのストレージ「NetApp FAS」「NetApp AFF」やx86サーバー上に、クラウド環境においてはNEC Cloud IaaSおよびAmazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure上に、ネットアップのデータ管理ソフトウェア「ONTAP」を設置することが前提。

 オンプレミス/クラウド環境を問わず、同じONTAPの機能が使用可能になるため、どちらの環境にデータがあっても、ユーザーは運用を変更することなく利用できるようになる。さらに、ONTAPの管理ツール「OnCommand Cloud Manager」によって、オンプレミス環境とクラウド環境にあるONTAPの一元管理にも対応するとした。

 なおNECでは、このデータファブリックの実現に向け、FAS/AFFストレージを販売するほか、自社のx86サーバー「Express5800シリーズ」で稼働するソフトウェアディファインドストレージ「ONTAP Select」、およびAWSやAzureのクラウド上で稼働するストレージ「Cloud Volumes ONTAP」を、ユーザーのマルチクラウド環境に合わせて提供するとのこと。

 これにより、今まで困難であったパブリッククラウドからプライベートへのデータ移行、さらにオンプレミス環境からクラウド間でのデータ移行、一元管理、可視性と分析、アクセスと制御、保護とセキュリティを提供でき、増え続けるデータの管理や次世代のデータセンターの構築が可能になるとした。さらには、ユーザーのデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させ、業務の最適化も実現するとしている。