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富士フイルムと日本マイクロソフト、医療現場支援の実現に向けた協業を開始

内視鏡予知保全サービスの基盤としてMicrosoft Azureを採用

 富士フイルム株式会社と日本マイクロソフト株式会社は20日、革新的な医療現場支援の実現に向けた協業を開始し、協業の一環として、富士フイルムが2019年中にスタートするAI・IoTを活用した内視鏡予知保全サービスのクラウド基盤にMicrosoft Azureを採用すると発表した。

 富士フイルムでは、医療用内視鏡システムを世界中の医療機関に提供しており、医療現場で内視鏡システムを常時適切に稼働させるため保守サービスの拡充にも注力しており、内視鏡の使用状況や故障の可能性などを遠隔からモニターできる内視鏡予知保全サービスを、2019年中にグローバルで展開していく予定としている。

 今回、この新たな内視鏡予知保全サービスのクラウド基盤として、Microsoft Azureを採用。富士フイルムのIoTおよびデータ分析AI技術と、Microsoft Azureのリアルタイムでの大容量情報処理能力を組み合わせることで、サービスを実現する。また、富士フイルムでは今後、内視鏡以外の医療機器にも予知保全サービスを展開する予定としている。

 富士フイルムでは、医療画像診断支援、医療現場のワークフロー支援、医療機器の保守サービスに活用できるAI技術の自社開発を進め、これらの領域で活用できるAI技術を“REiLI (レイリ)”というブランド名称で展開しており、今後は自社のAI技術に加えて言語・検索に関するマイクロソフトのAI技術を活用することを視野に入れ、日本マイクロソフトと連携を進めるとしている。