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キヤノンMJ、キャッシュレス決済システムを明治安田生命に導入
富士通、三菱UFJニコスと共同開発
2019年6月14日 11:38
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)は13日、富士通株式会社、三菱UFJニコス株式会社と共同で、金融機関向けキャッシュレス決済システムを開発、構築し、明治安田生命保険相互会社(以下、明治安田生命)に導入したと発表した。
明治安田生命では、手続きの簡略化やスピーディな対応の実現のため、タブレット型次世代営業端末「マイスタープラス」、社有スマートフォン「MYフォン(マイフォン)」などの導入(2019年9月から順次導入)により、ペーパーレス化、キャッシュレス化を推進しており、合わせて顧客の情報を守る強固なセキュリティの実現にも取り組んでいる。
こうした要望に対応し、キヤノンMJと富士通、三菱UFJニコスは共同でキャッシュレス決済システムを開発、構築。システムは、決済端末「CA-P1」とタブレット端末を連携させ、クラウド型統合決済プラットホームを経由してカード情報の認証を行えるため、顧客先でも決済が可能となる。これにより、初回保険料の支払いなどがカード決済で可能になり、顧客の決済に要する時間の短縮や事務手続きの手間を軽減できる。
決済端末のCA-P1は、キャッシュカード、クレジットカードなどさまざまな種類の決済に対応が可能で、暗証番号入力時にカバーが目隠しとなる覗き見防止のデザインに加え、プリンター一体型端末のため決済内容をすぐに顧客に確認してもらうことができる。
セキュリティ基準は、ICクレジット決済に必要な国際セキュリティ基準「PCI-PTS4.1 with SRED」に対応。クレジットカードの読み取り時にカード情報を暗号化するだけでなく、分解などの不正な操作を行うと検知するタンパー機能により内部情報を消去することで、外部からの改変を避けることができるため、盗難や紛失時も安全となっている。
また、暗号化されたカード情報は決済端末には保存されず、決済情報処理センターに送られて復号化され、強固なセキュリティで顧客のプライバシーを確保する。
スキームの提供にあたって、富士通はキャッシュレス決済アプリケーションの開発と決済インフラを構築し、三菱UFJニコスは各決済センターの取りまとめを担当した。
キヤノンMJでは、今回の事例のノウハウや技術を活用し、生命保険以外にも銀行や信用金庫などの金融機関や大手企業を対象にシステムをカスタマイズして提供していくと説明。また、キヤノンMJの強みである金融機関向け業種別ソリューション事業を一層強化し、拡充していくとしている。