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CTC、ITアーキテクトの育成および供給を担う専門組織を設置

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は5日、同社の2018~2020年度の中期経営計画で重点項目となっている「アプリケーションレイヤー拡充への挑戦」を推進するため、システムの設計や開発プロセスに精通したITアーキテクトの育成および供給を担う専門組織を設置したと発表した。

 CTCでは、クラウドやマイクロサービスなどの普及によりITを活用した新しいサービスの提供が容易になる中で、サービスの普及や拡大に伴う品質の確保が課題となっており、システム開発では、システムアーキテクチャ全体の設計や開発における標準化、技術課題の解決、テスト設計などを担うITアーキテクトが求められていると説明。

 こうした状況を受け、CTCでは強みであるITインフラやクラウドビジネスで蓄積した技術力をベースとして、ITアーキテクトのコンサルティングや教育サービスを提供する株式会社豆蔵の協力のもと、ITインフラとアプリケーション開発の両方に精通したITアーキテクトの育成を推進するとしている。

 今回、新たに設置した専門組織の役割としては、スキル定義や研修プログラムの整備などを行い、3年間で20人のITアーキテクトを育成することや、システムの品質を大きく左右する上流工程を中心とした各プロジェクトの支援、ITアーキテクトが作る成果物の共有と再利用促進による、品質向上・生産性向上への貢献を挙げている。

 CTCでは、主にエンタープライズ、流通などの分野を中心として開発ビジネスを拡大し、3年間で300億円の売上につなげるとしている。