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日立システムズなど3社、ドローンなどの情報を地図上に共有するプラットフォームのアプライアンス版「Hec-Eyeパッケージ」を販売

 株式会社日立システムズは29日、株式会社リアルグローブ、株式会社インフォメーション・ディベロプメントと協業し、ドローンなどの位置情報や撮影した映像を地図上に集約し、リアルタイムに共有するプラットフォーム「Hec-Eye(ヘックアイ)」のアプライアンス版「Hec-Eyeパッケージ」を6月末から販売すると発表した。

 Hec-Eyeは、複数のドローンやスマートフォンなどの機器と連携し、撮影映像や位置情報などの各種データをリアルタイムに地図上で共有でき、取得データを統合・管理できるGIS(Geographic Information System)プラットフォーム。Hec-Eyeを導入することで、複数台のドローンを活用して実施する橋梁点検や、複数の場所で発生している災害などの状況をリアルタイムで一元的に把握することを可能とし、ユーザーの迅速な意思決定や対応を支援する。

 従来のHec-Eyeは、各種設定を個別に行ったPCからインターネット経由で利用するクラウドサービスだったが、PCの設定や障害時の原因切り分けなど、ユーザー自身が対処する部分が多くあったという。そこで、今回、Hec-Eyeの開発元であるリアルグローブのソフトウェア技術に加え、インフォメーション・ディベロプメントのキッティング体制、日立システムズのコンタクトセンターや販売網を組み合わせ、アプライアンス版としてHec-Eyeパッケージの販売を開始する。

 Hec-Eyeパッケージは、Hec-Eyeにおける導入から利用、不具合発生時の対応まで、サービスをオールインワン化した製品となる。

 製品に対して、インフォメーション・ディベロプメントは、ユーザーごとの個別設定情報に基づいてPCをキッティングし、Hec-Eye専用PCとして提供。これにより、PC起動後すぐにHec-Eyeが起動するため、ユーザーはサービス利用開始時の面倒な設定作業から解放され、煩雑な運用操作が不要になる。

 日立システムズは、サービスインフラであるコンタクトセンターを活用し、ユーザーからの問い合わせに対応可能なヘルプデスクサービスを提供する。これにより、ユーザーからの操作や不具合に関する問い合わせを常時一元的に受け付け、対応することが可能になる。

Hec-Eyeの画面イメージ。地図上に、「Hec-Eye」に接続されたドローン、スマートフォンなどをアイコンで表示。各デバイスのサムネイルをクリックすると、撮影中の映像を表示