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CTC、従業員の知見やスキルを特定するクラウドサービス「HRサーベイ」

AIとチャットボットを活用

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は13日、AIとチャットボットを活用し、従業員の知見やスキルを特定するクラウドソリューション「HRサーベイ」を発表した。7月24日から提供を開始する予定。

 HRサーベイは、イントラネット内の文書やメールなどの非構造化データをもとに、AIを活用して、従業員のスキルや経験を特定するソリューション。社内で特定の知見やスキルを持った従業員を探す際に、各種の条件をHRサーベイのチャットボットに問いかけると、人事部門が管理する情報やイントラネットなどの情報を利用し、AIが該当者を特定してリストを回答してくれるという。

 また、簡単なアンケートを短期間で繰り返す手法「パルスサーベイ」をチャットボットが自動的に実施することにより、スキルを含めた各種情報の精度向上や更新を、手間をかけずに実施可能。人材情報をもとに効率的な人材配置を行えば、生産性の向上にもつながるとしている。

 なおHRサーベイは、CTCのチャットボット開発プラットフォーム「Benefitter」をベースに開発されており、LINEやSlackなどの主要なチャットツール、既存の人事システムなどと容易に連携可能な点も特長。

 CTCもHRサーベイの試験運用を自社で実施しているとのことで、システム構築や保守サービスに加えて、データソースの選定や精度向上に関する、企業の目的や特徴に応じたコンサルティングサービスも提供するとのこと。

 あわせて、人事制度に関する問い合わせ対応や従業員満足度の調査など、チャットボットを活用して人事業務を効率化するシステムも提供できるという。

 予定価格は1ユーザーあたり月額500円(税別)で、導入時のコンサルティング費用などは別途、個別見積もり。CTCでは、生産性の向上に取り組む企業を中心にHRサーベイを展開する考えで、関連するシステム販売を含めて3年間で3億円の売上を目指す。