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FIDO2対応、クラウド認証サービス「CloudGate UNO」でパスワードレス体験プログラム開始
2019年3月22日 12:30
株式会社インターナショナルシステムリサーチ(ISR)は、クラウド型認証サービス「CloudGate UNO」において、FIDO2に対応した認証サービスを開始すると発表した。このパスワードレス認証を無料体験できる試験プログラムも4月1日より提供する。
CloudGate UNOは、50以上のクラウドサービスへのシングルサインオンや、認証強化機能などを提供しているクラウドサービス。利用場所・利用時間の制限、クライアント証明書による端末認証などのアクセス制限に加えて、ワンタイムパスワード認証やFIDO U2F認証を利用した多要素認証、生体認証を利用したパスワードレス認証などの機能が利用できるのが特徴だ。
FIDO2はウェブ認証仕様「WebAuthn」とFIDOアライアンスのデバイス間連携仕様「CTAP(Client-to-Authenticator Protocol)」で構成され、生体認証デバイスなどを利用してウェブブラウザーを通じたオンラインサービスへのログインを行えるもの。
ウェブブラウザーでは、Microsoft Edge、Google Chrome、Mozilla FirefoxなどがFIDO2をサポートしており、直近では3月19日に「Firefox 66」がWindows Helloを利用したFIDO2による認証をサポートするなどの動きがある(「Firefox 66」が“Windows Hello”を介した“パスワードレス”なWeb認証に対応)。
今回提供される「パスワードレス認証体験プログラム」は、FIDOアライアンスに加盟する4社(AuthenTrend Technology、eWBM、Feitian Technologies、Yubico)が提供するFIDO2対応認証デバイスを利用し、CloudGate UNOでパスワードレス認証を体験できるというもの。企業向けのサービスで100社限定としている。ISRによれば、FIDO2に対応した企業向けのクラウド型認証サービスとしては日本初だという。
FIDOアライアンスは2012年7月に設立され、ボードメンバーには、Google、Microsoft、Qualcomm、Amazon、Alibaba、Facebook、Master Card、Visaなどのほか、国内企業では、NTTドコモ、LINE、ヤフーを含めた37社(2018年12月時点)が参画している。ISRもスポンサーメンバーとして2014年に加盟している。
ISR代表取締役のメンデス・ラウル氏は、AppleやGoogleがスマートフォンに指紋認証機能を導入したことで、パスワードレス認証が普及し、最近ではMicrosoft Azure ADなど、FIDO2に対応したサービスも出てくるようになったと説明する。FIDO2に新たに対応したCloudGate UNOをはじめとするサービスを提供することでユーザーの利便性やセキュリティ性を向上させ、「パスワードのいらない世界を目指す」と意気込みを語った。
CloudGate UNOでは、Basic Plan(1ユーザー月額100円)、Standard Plan(1ユーザー月額200円)、Enterprise Plan(1ユーザー月額300円)をラインアップ(価格はいずれも税別)。FIDO2対応時の各プランの料金は未定だが、同体験プログラムでのフィードバックをもとに、正式サービスを5月中旬より提供する予定だ。