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ミライト・テクノロジーズとNTTファシリティーズ、大阪城公園でドローンを活用した画像解析システムの実証実験

 株式会社ミライト・テクノロジーズと株式会社NTTファシリティーズは8日、大阪城公園において、ドローンを活用した画像解析システムの実証実験を3月15日より開始すると発表した。実証事業検討チーム(大阪府、大阪市、大阪商工会議所)が提案を募集していた、「大阪城公園における実証事業」の1つとして実施する。

 今回の実証実験では、まず、ドローンによる園内の巡回点検を実施。園内の一部エリアで画像を2回撮影し、1回目と2回目の撮影画像の差異を自動抽出できるかを検証する。この技術を活用することにより、巡回点検稼働の削減が期待できるという。

 2つ目の実験では、大阪城の城郭石垣の精密撮影を行い、複雑な形状の石垣を3次元モデル化する。これにより、石垣の細部の状況を把握し、補修計画の基本情報にするほか、災害時の状況把握、復旧計画の立案に寄与するとした。なお今回の実証実験では、南外堀の中央石垣にて実施する。

 3つ目は。大阪城天守閣周辺の三次元モデル作成で、対象エリア上空からの撮影画像ではなく、周辺の複数個所上空からの斜めに撮影した画像を基に、モデルを作成する。こうして、現状の地形や建物を立体的に把握することで、災害時の状況把握、復旧計画の立案に役立てるられるとした。

 なお今回の実証実験において、ミライト・テクノロジーズは、ドローンの運航とデータ取得・解析を、NTTファシリティーズは解析結果の現場業務への活用性検討を主に担当。両社はその結果を踏まえて、ドローンを活用したサービスの商品化を目指すとしている。