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NEC、FPGAと汎用サーバーを利用した5Gコアネットワーク向けU-Planeソリューションを開発

 日本電気株式会社(NEC)は7日、OPAE(Open Programmable Acceleration Engine)対応のFPGA搭載ネットワークインターフェイスカードを用いた、5Gコアネットワーク向け次世代U-Plane(User Plane:ユーザーが送受信するデータ)ソリューションを開発したと発表した。2020年以降の製品化を目指すという。

 このソリューションは、5Gに求められる通信の高速処理を、汎用サーバーとFPGAを組み合わせて実現するもの。ユーザーが送受信するU-Planeパケット処理において、ソフトウェアでは時間を要していた処理の一部をFPGAにオフロードすることで、汎用サーバー上のソフトウェアとFPGAを組み合わせて処理する技術を開発した。これにより、U-Planeパケットの処理を1ユーザーあたり20Gbps以上に高速化し、5Gの要求性能を満たす仕様を実現したという。

 また、FPGAの高速処理により緻密なパケット制御を行えるとのことで、5Gで想定される通信の大容量化とトラフィックの多様化に対応。イベント時や災害時などの状況に応じて、サービスごとのネットワーク優先制御や帯域保証を実施できるとした。

 なお、このソリューションの基本アーキテクチャはU-Plane以外のさまざまなネットワーク系アプリケーションへも適用可能なことから、多種多様な5G向けソリューションの実現に貢献するとしている。