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さくらインターネット、データセンターのバックボーンネットワークを増強

対外接続は1Tbps突破、大阪・石狩間のネットワークも新設

 さくらインターネット株式会社は7日、同社のデータセンターを支える基幹ネットワークとなるバックボーンネットワークにおいて、対外接続の回線容量増強と、拠点間接続の新設および回線増強を実施したと発表した。

 さくらインターネットでは、石狩(北海道)、堂島(大阪)、東新宿・西新宿・代官山(いずれも東京)の5つの自社で運営するデータセンターにおいて、インターネットインフラサービスを提供している。

 バックボーンネットワークの増強では、2019年2月にトランジット回線の増強を実施したことで、対外接続(トランジット・IX・プライベートピア)の総回線容量が1.14Tbpsとなり、1Tbpsを突破した。

 さくらインターネットでは、総務省の集計では国内のブロードバンドサービスのダウンロードトラフィックがこの1年で約1.2倍増加しており、日々規模が拡大するDDoS攻撃により回線が飽和状態になる危険性も増大しているとして、今後も継続して対外接続の増強を実施していくとしている。

 また、拠点間接続ネットワークについても、2019年1月にこれまで接続のなかった大阪・石狩間を100Gbps専用線で直接接続するとともに、10Gbpsネットワーク2本で接続していた大阪・東京間を100Gbpsネットワーク2本に増強した。大阪・石狩間は東京を経由しない日本海側の経路であるため、東京を中心とした災害が発生した際にも通信が可能となり、BCP/DR対策に有効だと説明。また、東京を経由せず大阪・石狩間で直接接続することにより、レイテンシの減少も実現した。