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A10 、Kubernetes上のアプリケーション向け「Secure Service Meshソリューション」を提供開始

 A10ネットワークス株式会社は28日、Kubernetes上に展開されたアプリケーション向けの「Secure Service Meshソリューション」を日本市場で提供開始すると発表した。

 Secure Service Meshソリューションは、マイクロサービスアプリケーションの開発者が容易に構築できる、セキュリティ機能やロードバランス機能、アプリケーションの可視化、分析機能の統合・自動化環境を提供する製品。アプリケーションに変更を加えることなくマイクロサービス間のトラフィックを暗号化し、East-West(データセンター内のノード間)トラフィックを保護することで、マイクロサービスベースのアプリケーションのセキュリティとパフォーマンスを強化する。

 ソリューションの主要コンポーネントとなる「A10 Lightning ADC」は、コンテナで実行可能なロードバランサー/プロキシで、ロードバランシングとセキュリティ機能を備える。A10 Lightning ADCは、エラスティックなアクティブ/アクティブクラスタ内で動作し、Kubernetesクラスタの規模に応じて自動的にスケールアップまたはスケールダウンする。North-South (データセンターの内外) とEast-Westの両方のトラフィックに対して、同じA10 Lightning ADCクラスタを使用できる。

 ソリューションでは、マイクロサービス間のトラフィックに対して、マイクロセグメンテーションポリシーを適用する。マイクロサービス間のトラフィックの暗号化も自動的に行うため、これらの通信におけるプライバシーとセキュリティを強化する。その他、各マイクロサービス宛のアプリケーショントラフィックのレート制限、アプリケーションDDoS防御、SSL/TLSオフロードなどのセキュリティ機能を備える。

 また、ソリューションにはマルチクラウド環境向けに、一元化されたポリシー管理と、包括的なメトリック、ログ管理、分析機能によりマイクロサービスの実用的なインサイトを提供する「A10 Harmony Controller」が含まれる。この分析機能では、エンドツーエンドのトランザクション遅延、スループット、リクエストレート、その他のリアルタイムおよび過去のメトリックなどを提供する。

 トラフィック管理機能には、自動サービスディスカバリやヘルスモニタリング(死活監視)、ロードバランシング、URL/コンテンツスイッチングが含まれ、Blue-Greenデプロイメントまたはカナリアリリースなどのデプロイ手法もサポートする。

 これらの機能はいずれも、実際のアプリケーションの変更を必要とせず、運用チームの管理下で自動化され、マイクロサービスアプリケーションの使用率や複雑性に対応するための運用の負担を軽減する。