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Dell EMC、ミッドレンジストレージ「Dell EMC Unity」を機能強化

 デル株式会社とEMCジャパン株式会社(以下、Dell EMC)は21日、ミッドレンジストレージ「Dell EMC Unity」のOSをアップデートすると発表した。「Dell EMC Unity Operating Environment 4.5(OE 4.5)」へのアップデートにより、高度なデータ削減、データ保護、管理などの拡張したソフトウェア機能を新たに提供するとともに、ハイブリッドクラウド環境にも適応するとしている。

 アップデートでは、高度なインライン動的パターン検出(Advanced In-line Dynamic Pattern Detection)機能がすべてのデータパターンを考慮することで、既存のOE 4.4に比べて効率が向上し、ファイルとブロックデータの両方において最大7:1のデータ削減を実現する。

 また、「Metrosync Manager」により、同期ファイルレプリケーションのオーケストレーション、レプリケーションのレベル、フェイルオーバー機能を強化。Metrosync Managerは、OE 4.4に実装されていた「Metrosync for Unity」同期ファイルレプリケーション機能を強化したものとなる。

 ファイルデータ損失防止のための機能としては、新しいファイルレベル保持機能により、指定の保持期限までファイルを変更や削除から保護する。この機能は、例えば新しい規制や要件によってデータのライフサイクルが延長され、長期にわたってデータを管理・保持しなければならない場合に適しているという。

 「Dell EMC Unity OE 4.5」では、ソフトウェアデファインド型の「Dell EMC UnityVSA Professional Edition」に、10/25/50TBの容量オプションで、2ノード、2コア、Tie Breakerノードを付加することで、ネイティブな高可用性を実現。「Dell EMC UnityVSA」のTie Breakerノード/Witnessノードは、軽量なクラスタの第3の構成要素で、2つのノード間の全通信が失われるという発生する可能性が低い事象が起こった際にも、データの破損を防ぐ役割を果たす。「Dell EMC UnityVSA Community Edition」は、無料でダウンロードできる。

 Dell EMCでは、ハイブリッドクラウド環境の実現にむけたDell EMC Unityの機能強化にも投資を行ってきたが、今回のアップデートによりすべての機能提供を開始したと説明。新しい「Dell EMC Unity Cloud Edition」は、VMware Cloud on AWSの初期認定により完全な機能を実装した「Dell EMC Unity」ストレージを、VMware Cloud環境の仮想マシン(VM)として展開できる。

 また、Dell EMC UnityおよびVMware Cloud Foundation NFS認定により、Dell EMC Unityのようなクラウド対応インフラストラクチャをベースに、DIY式のクラウド構成要素を使ってカスタムクラウドプラットフォームを設計・構築できる。

 Dell EMC Unityの価格は300万円台から。デル、EMCジャパンおよび両社のビジネスパートナーから提供する。