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NEC、サイバーセキュリティの技術力を競う「NECセキュリティスキルチャレンジ」を開催

 日本電気株式会社(以下、NEC)は31日、実践的なサイバーセキュリティ人材の育成・発掘に向けて、NECグループ社員を対象としたセキュリティ技術力を競うオンラインコンテスト「NECセキュリティスキルチャレンジ」を2月1日~14日に開催すると発表した。

 コンテストは、セキュリティに関わる知識・スキルを駆使し、隠された答えを見つけ出す競技であるCTF(Capture The Flag)形式で実施する。今回で4年目の開催となり、これまでの参加者はのべ4000人を超える。出題する問題も幅広い難易度を用意し、初心者でも回答できるようヒントを出すなど、セキュリティ人材の裾野拡大を目指している。

 開催はオンライン形式で、内容は「ウェブアプリ」「事例解析」「バイナリ・攻撃コード解析」「暗号」などの8ジャンルの中から100問を出題。問題は、セキュリティ事業の中核となる高度な技術者やセキュリティ業務に携わるNECグループ社員が毎年新規に作成している。参加者はNECグループ社員約1300人。

 また、コンテストで出題する問題は、NPO日本ネットワークセキュリティ協会の人材スキルマップや、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のiコンピテンシー・ディクショナリなど、各団体が定めるセキュリティ人材ごとに必要なスキルセットとひも付けている。これにより、受講者のスキルレベルを正確に把握することが可能となり、強み・弱みに基づきスキルアップにつなげられるなど、人材育成の取り組みの一環として実施している。

 NECでは、社会ソリューション事業に注力しており、今後もセキュリティ領域における人材育成やセキュア開発などのアセットやノウハウを生かし、顧客のシステムに企画設計段階から運用も含めてセキュリティを考慮する「セキュリティ・バイ・デザイン」の考え方の実践を通じて、安全・安心で豊かな社会の実現に貢献していくとしている。