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日本IBM、清水エスパルスのスポーツビジネス基盤の構築を支援

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は11日、「清水エスパルス」を運営する株式会社エスパルスが、同社の支援によりファンサービスの向上やクラブ運営の強化を目的としたスポーツビジネスプラットフォームを構築し、運用を開始すると発表した。

 清水エスパルスは今回、スポーツビジネスプラットフォームを利用した、スタジアムでのファンサービス向上の第1弾として、スマートフォンアプリによるキャッシュレス決済サービスを導入する。

 このサービスは、座席にいながらにしてアプリから飲食類を注文し、キャッシュレスで決済できるようにするもの。事前に注文できるため、混雑した列に長時間並ぶ必要がなく、ファンの利便性が向上するという。

 また、スポーツプラットフォームを支えるデータ基盤として、顧客データベースと販売管理システムを統合。多様なAPI連携が可能なシームレスなシステム基盤を構築し、CRMシステム、マーケティング分析システムなどと連携することにより、ファンの要望や行動に対し、迅速かつきめ細かく対応するサービスを開始できるようになるとしている。

 加えて、2018年4月より実施したオープンイノベーションブログラム「SHIMIZU S-PULSE INNOVATION Lab.」で製作したスタジアムベッティング、UGC(User Generated Contents)といったサービスも順次展開し、サービスの拡充を図る考えだ。

 一方日本IBMでは、グローバルで培ってきたスポーツビジネスにおけるデジタル変革支援の知見やスキルを生かし、スマートプラットフォームの構築を支援するとのこと。また、デジタルに加えてスタジアムや店舗などのリアルな場所をビジネス設計の中に集約し、スポーツクラブのコンテンツ価値の最大化を支援するとしている。