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テクマトリックス、次世代セキュアアクセスソリューション「AppGate SDP」を販売開始

 テクマトリックス株式会社は9日、米Cyxtera Technologies(以下、Cyxtera)の次世代セキュアアクセスソリューション「AppGate SDP」の販売を開始した。

 AppGate SDPは、クラウドのセキュリティに関する調査研究と提言、教育活動を展開する非営利活動法人のCloud Security Alliance(CSA)が構築した、安全にアプリケーションにアクセスする「Software Defined Perimeter(SDP)」フレームワークに準拠する次世代セキュアアクセスソリューション。

 テクマトリックスでは、外出先や遠隔地から企業内のネットワークに接続するリモートアクセスで最も広く利用されている通信方式はVPNだが、2018年初頭にはVPN製品で発見された脆弱性により、その脆弱性のあるVPN製品を利用している端末が攻撃者に絞り込まれ、ユーザーアカウントが窃取され、社内ネットワークが乗っ取られてしまう問題が発生するなど、セキュリティ面で多くの不安を抱えていると説明。

 また、これまではファイアウォールなどゲートウェイセキュリティを担うハードウェアは外部と内部の通信における境界線に設置することで用途を果たしていたが、クラウド環境の普及により、今や境界線は中央集中型でソフトウェア制御が可能かつ動的に設置場所に展開できる必要があるとしている。

 AppGate SDPでは、アプリケーションのインフラアクセスを許可する前に、デバイスおよびユーザーの認証を行い、認証された後にユーザーにあらかじめ使用を認められたアプリケーションへの制限付きアクセス権が付与され、アプリケーションへのネットワーク接続が許可される。

 アクセス対象のアプリケーションは、社内オンプレミス環境や各ブランチ、クラウド環境などさまざまな環境に対応可能で、各種設定は中央のコントローラーから集中制御できる。デバイス認証、多要素認証、SAML認証に対応し、認証パスと暗号化されたデータパスは完全に分離される。また、すべてのコンポーネントはソフトウェアで提供されるため、ロケーションやオンプレミス、クラウドを問わず、柔軟にデプロイできるとしている。

 製品の価格は要問い合わせ。テクマトリックスでは、2019年12月末までに製品を100以上の企業、団体に販売する予定としている。