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HUAWEI、64コア・2.6GHzのサーバー向けARMプロセッサ「Kunpeng 920」を発表

 中国HUAWEIは7日(現地時間)、サーバーシステムなどに向けたARMベースの64コアCPU「Kunpeng 920」を発表した。7nmプロセスを利用し、ARMv8アーキテクチャライセンスに基づいてHUAWEIが独自に設計したという。クロック周波数は2.6GHz。

 Kunpeng 920は、ビッグデータ、分散型ストレージ、ARMネイティブアプリケーションなどでの利用に適しているとのことで、メモリは8チャネルのDDR4を統合。2つの100Gbps RoCE(RDMA over Converged Ethernet)ポートによってシステム統合も大幅に向上しているという。また、PCIe Gen4およびCCIX(Cache Coherent Interconnect for Accelerators)インターフェイスをサポートし、合計640Gbpsの帯域幅を提供する。

 HUAWEIでは、分岐予測アルゴリズムの最適化、OPユニット数の増加、メモリサブシステムアーキテクチャの改善を通じて、プロセッサの性能を大幅に向上させたとアピールしており、SPECintベンチマークでは、通常のクロック周波数において業界のベンチマークを25%上回る、930を超えるスコアを記録したとのこと。さらに電力効率も競合他社より30%高く、消費電力の削減も実現するとした。

 このほか今回は同時に、Kunpeng 920を搭載したサーバー「TaiShanシリーズ」も発表された。ストレージにフォーカスしたモデル、高密度にフォーカスしたモデル、双方の要件をバランスよく満たすモデル、といった3つのモデルが提供される。

 搭載するKunpeng 920と同様、ビッグデータ、分散型ストレージ、ARMネイティブアプリケーションでの利用に適しており、例えばビッグデータでは、マルチコアの高い同時処理性能やリソーススケジューリングを最適化することにより、コンピューティング性能を20%向上できるとアピールしている。

 また、自社のパブリッククラウドサービス「ファーウェイ・クラウド」に利用し、弾力性に富んだクラウドサービス、ベアメタルサービス、クラウド電話サービスを提供するとのことだ。