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内海造船、ERPパッケージ「Biz∫」と業界特化型テンプレートで基幹システムを更改

 株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ(以下、NDES)は26日、業界特化型のERP短期導入テンプレート「Project-Space」、および株式会社NTTデータ・ビズインテグラルのERPパッケージ「Biz∫(ビズインテグラル)」を活用し、内海造船株式会社の基幹システムを更改したと発表した。2018年10月より、システムは本格運用を開始しているという。

 内海造船は、瀬戸内地域を地盤に、主に中型船舶の製造・改修事業を展開している企業。近年、中型船舶を巡るマーケットはグローバル化が進み、中国・韓国などの他国に対抗できる納期・コストへの要求が高まっているものの、従来の基幹システムは、同社の事業規模に対してその機能が過剰だったため、システム運用の負荷が大きかったという。

 そこで内海造船では、基幹システムを自社運用のシステムに更改するため、基幹システム更改プロジェクトを発足させた。同プロジェクトには、以前より内海造船のシステム運用を支援していたNDESが参画。業務適応性の理由から、Biz∫、および造船・建設・エンジニアリング業や受注生産型製造業に特化したERPテンプレートのProject-Spaceが採用されている。

 これらの採用により、新基幹システムではカスタマイズを部分的なもののみとし、システムの保守性を高めている。また、システム共通基盤にはNTTデータ イントラマートの「intra-mart」を採用。基幹業務システムと情報系システムの一体動作を実現した。

 こうした構成により、柔軟なワークフロー設定が可能であり、従来の基幹システムに比べ、税制・会計ルールの変更への迅速な対応、業務効率向上、システム維持コスト低減効果が期待できるとのことだ。

 なお、システム更改に向け必要となる各種作業は、内海造船の業務フローに関して知見を持つNDESがすべて実施し、最終確認のみ内海造船が実施する体制を取ることで、内海造船担当者の業務負荷を最小限に抑えつつ、基幹システム更改を実現したとしている。

 内海造船では、今後も基幹システムの更改を進め、購買・在庫領域、時数勤怠領域などの現行システムを更改するとともに、Biz∫基盤上に建造船予算実績管理システムの構築を実施する予定だ。