ニュース

東京電力PGとNTTデータ、約1300カ所の変電所へAIによる設備異常診断ソリューションを導入

 東京電力パワーグリッド株式会社(以下、東京電力PG)と株式会社NTTデータは17日、画像・映像解析AI、異音検知AIによる変電設備異常診断ソリューションを導入すると発表した。

 このソリューションでは、変電設備データを学習させた画像・映像解析AIを利用。変電所における油入変圧器の漏油検知、外柵などの建物異常検知、アナログメーターの自動読み取りを実施する。なお、ベースとなるAIにはAutomagi株式会社のAIソリューション「AMY INSIGHT」を採用し、NTTデータが開発を行っている

 あわせて異音検知AIを活用し、機器稼動音を学習することで、ベアリングなどの損傷や劣化を判別・検知するとした。こちらのAIには、NTTデータの異音検知ソリューション「Monone」を活用しており、異常音の事前学習なしに正常音の学習だけで異常音を検知できるとのこと。

 なお両社は、両社は2017年度に地下変電所、屋外変電所にて変電設備の異常診断実証試験を行い、巡視時間を50%以上削減できることを確認。今回、変電設備異常診断ソリューション導入を進めることにした。2019年度より、東京電力PG管轄内の約1300カ所の配電用変電所へ導入し、巡視時間の50%以上削減を目指す考えだ。