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亀山電機、キヤノンITS、toor、サイバネットの4社、ベルトコンベアの予知保全に関するPoCを実施

 株式会社亀山電機、キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)、株式会社toor、サイバネットシステム株式会社(以下、サイバネット)の4社は27日、IoT技術を用いてベルトコンベアの予知保全を実現するシステムに関して、PoC(概念実証)を実施すると発表した。

 資材や生産物の運搬など、屋内外問わずさまざまな環境で利用されているベルトコンベアのメンテナンスは、現在、現場担当者の目視を中心に行われている。しかし、頻度は少ないものの、故障発生時はベルトの破断など重大なトラブルにつながることが多いため、早急な予知保全が求められているという。

 そこで今回のPoCでは、ベルトコンベアに取り付けられた温度や振動などのセンサー情報に加え、ベルトの状態の2D/3D画像をIoTで取得・分析。正常運用時との変化を可視化したMAPをモニタリングすることで、故障につながる予兆をいち早く検知できるかどうかを実証するという。

 また、この手法では、日々の機器の状態監視だけでなく、経年劣化に伴う状態の変化も可視化できるため、機器の区別なく一定周期で行っていたメンテナンスを、個々の機器の状態に応じて、必要な時期に実施できるようになる点がメリット。故障発生リスクの低減、メンテナンスコストの最適化につなげられるとしている。

 今回の協業では、亀山電機がPoCの主体となってシステム化を担当。キヤノンITSは画像取得・分析と特徴抽出を、toorは多変量データMAP化エンジン「toorPIA」の提供を、サイバネットはビッグデータ可視化/分析システム「BIGDAT@Viewer」の提供を、それぞれ担当するとのこと。

 なお亀山電機では、各社の技術を利用した機器の故障予知保全サービスをメニュー化し、2019年度より提供開始する予定だ。