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レノボ、「ThinkSystem」初の1ソケットサーバーを発売 タワー型2製品とラック型1製品を提供

 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社(以下、レノボ)は20日、データセンターを構成するプラットフォームの統合ブランド「ThinkSystem」において、初の1ソケットサーバーとなる3製品を発表した。タワー型「Lenovo ThinkSystem ST50」「Lenovo ThinkSystem ST250」、ラック型「Lenovo ThinkSystem SR250」を

 今回発表された3製品は、ThinkSystemサーバーラインアップのエントリーモデルに位置付けられる1ソケットサーバー。

 そのうち「ST50」は、生産性の強化を求める小規模ビジネス、遠隔地の支社や支店、小売り環境などに適したタワー型サーバーで、最新のインテル Xeon E-2100プロセッサやECC対応高速メモリと、システム管理機能「AMT 12.0」を搭載する。

 また、幅約17.5cm、奥行約40cmのコンパクトな筐体を採用するほか、静かな図書館でも気にならない程度という20dB未満の稼働音を実現。小規模オフィス環境における、ファイル管理、メール、POSアプリケーション、Webサーバーなどの業務に適しているとのことだ。

 参考価格は、Xeon E2104G、16GB DDR4メモリ、3.5型2TB SATA HDD×2といった構成で29万6000円(税別)から。11月20日より出荷を開始する。

Lenovo ThinkSystem ST50

 2つ目の「ST250」は、中小規模ビジネスや遠隔地の支社・支店に適したタワー型サーバー。ST50と動揺、Xeon E2100プロセッサやECC対応高速メモリを搭載可能なほか、最大64TBの豊富なストレージ容量や、GPUをはじめとしたIOの拡張性を備えているという。

 さらに、ホットスワップや冗長構成に対応したHDDと電源装置、セキュリティを高める鍵付きフロントベゼルなどにより、オフィス環境に設置するエンタープライズビジネス用サーバーとして求められる機能を提供するとしている。

 なお、標準搭載のシステム管理プロセッサ「Lenovo XClarity Controller」を利用すると、本社のIT担当者が遠隔地の支社や支店に設置したST250のリソース監視、電源OFF/ON、システム更新などを、わかりやすいGUI画面からリモート操作・管理できるとのこと。

 参考価格は、Xeon E2124、16GB DDR4メモリ、2.5型300GB SAS HDD(1万rpm)×3、ハードウェアRAIDアダプタといった構成で42万円(税別)。11月26日の出荷開始を予定している。

Lenovo ThinkSystem ST250

 3製品中唯一のラック型である「SR250」も、中小規模ビジネスに適したモデルで、奥行が短いコンパクトな1Uサイズの筐体を採用している。CPUは2製品と同様、Xeon E-2100プロセッサを採用。最大でPCIeスロット×3、ドライブベイ×10を提供でき、従来製品の「System x3250 M6」よりも拡張性が強化されている。

 加えて、M.2 SSDやNVMeを含めた幅広い種類のストレージ構成にも対応しており、優れたコストパフォーマンスを実現。管理機能のLenovo XClarity Controllerも備えている。
 レノボでは、Webサービスや仮想化、エントリークラウド、データ分析向けアプリケーションなどのワークロードに対応し、Intel SGX(Software Guard Extensions)機能の搭載により、ブロックチェーン向けアプリケーションに対するセキュリティも同時に確保するとアピールした。

 参考価格は、Xeon E2124、8GB DDR4メモリ、2.5型ドライブベイ×8(ドライブオープン)、ハードウェアRAIDアダプタといった構成で27万円(税別)。2019年1月18日の出荷開始を予定する。

Lenovo ThinkSystem SR250