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富士通マーケティング、自社実践のノウハウを生かした中堅企業向けRPA導入支援サービス

 株式会社富士通マーケティングは6日、業務自動化の社内実践で得たノウハウをベースに、RPA(Robotics Process Automation)ツールの導入支援サービスを提供開始すると発表した。

 このサービスは、富士通マーケティングが自社の総務、経理、購買、営業など9部門において、業務自動化の検討からRPA導入を実践した経験をベースに、中堅企業向けにサービス化したもの。RPAの導入時は、情報システム部門だけではなくLOB部門からも要望が上がってくるケースも多いというが、導入の検討には、全社のシステム最適化も考慮する必要がある。このサービスでは、LOB部門と情報システム部門双方の支援を行い、最適な導入を支援するとした。

 また、情報システム部門が組織化されていない場合でも、自社実践のノウハウから導入に向けたポイントを提案し、顧客企業とともに検討するとのこと。

 具体的なメニューとしては、RPAツールの機能で自動化できる業務の範囲を明確にする「RPA業務可視化サービス」、実行環境を構築する「インストールサービス」、自動化する業務の処理手続きを作成支援する「シナリオ作成支援サービス」の3つから構成されている。

 このうち「RPA業務可視化サービス」は、顧客企業において想定される自動化対象の業務に対し、RPAツールで自動化できる範囲の明確化(可視化)を支援するサービス。対象業務の手順をシートに記入してもらうと同時に、RPAツールの機能で対象業務の操作履歴を取得し、双方を解析することにより、RPAツールで自動化できる範囲を報告するという。

 また「インストールサービス」では、顧客企業が用意した機器に対して、RPAツールをインストールし、動作環境の設定を行う。最後の「シナリオ作成支援サービス」では、指定した対象業務において、RPAツールの機能で取得した操作履歴をもとにシナリオの作成・動作確認を行った上で、顧客企業側が実施する運用テストの支援を実施するとした。

 なお、サービスの対象となるRPA製品は「FUJITSU Embedded System QualityPartner GENEST(ジェネスト)」と「FUJITSU Software EntreQue(エントリーク)V3」の2製品。今後、対象製品の拡大も予定されている。

 価格例(税別)は、前者の場合、RPA業務可視化サービスが99万1000円から、インストールサービスがPC3台までで11万7000円から、シナリオ作成支援サービスが70万円から。ソフトウェアライセンスは別途必要となる。